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主婦は「非正規雇用」を望む。一体、何のために?

ある作家によると、「専業主婦は2億円損をする」という試算があります。
大学を出た平均的な女性が、60歳まで働けば、収入の合計は約2億円。
全く働かなければ、これが丸々なくなるわけですから、その分損をするという試算です。あくまでも試算になるので、これがどの世帯にもあてはまるわけではありません。
しかし、昭和の象徴であった、「男性ホワイトカラー」が、ますます稼ぎにくくなるなか、「共働き」の世帯が増えるのは当然と言えるでしょう。
事実、内閣府の調査によれば、共働き世帯の増加傾向は一貫しており、平成29年には過去最高を記録している一方、「専業主婦」がいる世帯は減少の一途をたどっています。*1

引用) 内閣府 男女共同参画局 
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s03.html

とはいえ、依然として「専業主婦」がいる世帯は600万世帯以上あります。
アルバイトを募集する側にとってみれば、若年層の減少による人手不足に対応をするため、彼女たちをアルバイトの担い手として活用していくことは一つの課題と言えるでしょう。
昔、五反田のハンバーガーショップで「シニア層の主婦」が楽しそうに働いているのを見かけたことがあり、ネットで「おばちゃん、おばあちゃんたちの接客が良い」と話題になったことがありました。
働くことで、社会と強いつながりを持ち、お客様から感謝される体験は、多くの人にとって尊いものであることは、今も昔も変わりないと思います。

純粋に「フルタイムで働きたくない」主婦層

しかし、「主婦層」を雇うときには、少し気にしなければならないこともあります。
端的に言えば、彼女たちは、若者や中年男性と別のロジックで働きたいと思っている可能性が高いのです。
例えば2019年5月のマイナビによる「主婦のアルバイト調査」*2の結果を見てみると、彼女たちが考えていることがよくわかります。

調査のダイジェスト、つまり主婦層のアルバイトの特徴は、以下の通りです。
・「今後正社員として働きたいと思う」アルバイトとして働く主婦は約2割に留まる。非正規希望者は「ワーク・ライフ・バランス」を重視する傾向がある
・主婦がアルバイトとして働く理由は「生活費」、「貯金」などの金銭的な理由が上位
・アルバイトを始める際の不安は「職場の人間関係」に加え、柔軟な働き方を重視

まず、最も重要なのが「主婦は非正規雇用を望む」という重大な事実です。
つまり、「正社員への登用制度がありますよ」という言葉は、彼女たちにとって全くメリットではありません。
むしろ、避けるべき事柄なのです。
「子供がまだ小さいから、パートタイムが望みなのでは?子供が大きくなれば、正社員を望むでしょう」という推測する方もいると思いますが、実はそうではありません。
彼女たちは純粋に「フルタイムで働きたくない」のです。

下の調査結果を見ると、それがよくわかります。

引用) マイナビ「主婦のアルバイト調査を初めて実施」
https://www.mynavi.jp/news/2019/05/post_20209.html

傾向としてはむしろ、「小さい子供がいる主婦のほうが、正社員として働きたい」人の割合が多いのです。
したがって、育児との両立は、実は「正社員になりたくない理由」ではありません。
ではなぜ、主婦は正社員を望まないのか。
マイナビの調査では、「なぜ主婦は正社員になりたくないのか?」について、詳細な調査はありません。
もしかしたら「ガッチリ働きたくない」という層が、望んで主婦になっている可能性もあります。
また歳を取るにつれ、夫の稼ぎが上がり「稼がなければならない」という動機づけが落ちている可能性もあります。
しかし、いずれの理由にせよ、アルバイトを雇用する側にとっては重要な事実であり、認識しておく必要があるでしょう。

主婦には「お金」で報いるべし

そしてもう一つ、重要な事実があります。
彼女たちの仕事へのモチベーションは、ほぼ純粋な「金銭的理由」だということです。

引用) マイナビ「主婦のアルバイト調査を初めて実施」
https://www.mynavi.jp/news/2019/05/post_20209.html

アルバイトの理由はいずれも、生活費、お小遣い、貯金と、金銭的理由によります。

それに対して、若年層はどのような動機で働き先を探しているのでしょうか?

例えば大学生に対する調査*3を見てください。

引用) マイナビ マイナビ「大学生のアルバイト実態調査」を発表
https://www.mynavi.jp/news/2019/04/post_19843.html

大学生の3人に一人は、就職活動を意識してアルバイトをするという調査が出ており、主婦層とは働く動機がだいぶ異なります。
したがって、例えば主婦層の働きがよく、「彼女たちに報いてあげたい」と考えるのであれば、金銭的な動機づけを用いるのが最も効果的であることがわかります。
このように、アルバイトを募集するときには、「募集したいターゲット」によって、訴求するポイントを変えること、募集のやり方も複数、多岐にわたって、さまざまなターゲットにアプローチすることが人手不足の業界には特に重要であるのです。

一度、「ターゲットによって、募集要項を変える」「ターゲットによって、募集キャッチを変える」などの施策を試してみてはいかがでしょうか。

 

*1 引用) 内閣府 男女共同参画局 
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s03.html

*2 引用) マイナビ「主婦のアルバイト調査を初めて実施」
https://www.mynavi.jp/news/2019/05/post_20209.html

*3 引用) マイナビ マイナビ「大学生のアルバイト実態調査」を発表
https://www.mynavi.jp/news/2019/04/post_19843.html

【著者】
安達 裕哉
1975年東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営する一方で、企業の現場でコンサルティング活動を行う。
Twitterアカウント:https://twitter.com/Books_Apps






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