主婦(夫)層は、職場を安定的に支える重要な採用ターゲットです。その一方で、募集条件や受け入れ体制が主婦(夫)が働く実態に合っていない場合、応募が集まりにくくなるだけでなく、早期離職にもつながります。
本記事は、アルバイト採用を担う店長・経営者の方に向けて、マイナビ独自の主婦調査をもとに、就業実態をデータで整理し、採用後の定着率向上につながるポイントを解説します。アルバイトの働きやすい勤務日数・勤務時間・通勤時間の傾向と、早期離職を防ぐための見直しポイントをご紹介します。ぜひ、詳細資料は下記よりダウンロードしてご確認ください。
目次
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主婦アルバイトはどのような働き方をしているのか
“働きやすさ”を左右する3つの条件
長く働いてもらうために必要な視点
早期離職を防ぐために見直したいこと
まとめ
主婦アルバイトはどのような働き方をしているのか
主婦(夫)をターゲットに採用活動を行う際は、実際にどのような条件で働いているのかを把握することが大切です。具体的には、勤務日数、勤務時間、通勤時間の実態を把握し、無理なく続けられる環境を整備していきましょう。
主婦の勤務日数は週4~5日が中心
引用)マイナビ「主婦のアルバイト調査(2025年)」17p
マイナビの調査では、主婦アルバイトの1週間あたりの平均勤務日数は3.9日です。内訳を見ると、「5日」が30.5%で最も高く、次いで「4日」が28.7%、「3日」が25.2%でした。実態としては、週3~5日勤務が中心です。
一方、希望する勤務日数では「4日」が30.4%で最も高く、「3日」が28.9%、「5日」が26.1%と続きます。現在の実態と比較すると、より少ない日数を望む傾向がうかがえます。
この結果から、主婦(夫)層の採用では、週5日固定の前提だけで募集を設計するよりも、週3日~4日勤務を基本とすることで、採用の裾野を広げやすいと考えられます。
主婦の1日あたりの勤務時間は5時間前後
引用)マイナビ「主婦のアルバイト調査(2025年)」19p
1日あたりの平均勤務時間は5.1時間でした。「5時間程度」が25.7%で最も高く、「4時間程度」が24.8%、「6時間程度」が19.0%と続きます。希望する勤務時間の平均も5.0時間であり、希望と実態と大きな差はありません。
主婦(夫)層にとっては、4~6時間程度のシフトが働きやすい水準であると考えられます。求人原稿で「短時間勤務可」と記載するだけではなく、1日4時間から相談可能、5時間シフト中心など、具体的な働き方を示すようにしましょう。
主婦の通勤時間は「10分以内」が最も多い
引用)マイナビ「主婦のアルバイト調査(2025年)」20p
自宅からアルバイト先までの通勤時間は、「10分以内」が25.0%で最も高く、「15分以内」が20.7%と続きます。15分以内を合計すると約6割です。希望する通勤時間でも「10分以内」26.3%、「15分以内」25.2%となっており、15分以内が6割を超えています。
主婦(夫)層にとって通勤時間の短さは、応募だけでなく定着に影響を与える条件です。家事や育児、家庭内の予定と両立するためには、通勤の負担が小さいことが大きな価値になります。
そのため、採用ページでは時給や業務内容に加えて、「どのような通勤方法であれば10分~15分で通勤できるか」をイメージできるようにましょう。具体的には、自転車・バス・車などの通勤手段が取れる場合はそれぞれ積極的に記載しましょう。駐車場・駐輪場の有無や実際のスタッフがどのように通勤しているかどうかも、重要な訴求材料になります。
“働きやすさ”を左右する3つの条件
主婦(夫)をターゲットとして求人掲載を行う場合は、以下3点のバランスが取れているか募集条件を確認しましょう。
週4日前後で働けること
1日5時間前後の勤務に収まること
通勤時間が15分以内に近いこと
この3つの条件に無理が少ないほど、家庭と両立しやすくなります。反対に、時給が高くても、勤務日数が多すぎる、拘束時間が長すぎる、通勤負担が重いといった状態では、定着が難しくなることが想定されます。
「働きやすい職場です」という抽象的な表現だけでは、求職者には魅力が伝わりにくい傾向があります。求人広告では「どの程度の頻度で、何時間働けて、どれだけ通いやすいか」を具体的に言語化して提示することが重要です。
長く働いてもらうために必要な視点
引用)マイナビ「主婦のアルバイト調査(2025年)」21p
現在のアルバイトの勤務期間では、「5年以上」が46.8%で最も高く、約半数を占めており、主婦(夫)が長期的な戦力であることが伺えます。
また、希望する勤務期間では「特にこだわらない」が68.1%で最多でしたが、「5年以上」も21.7%あります。
この結果から読み取れるのは、働き始めた後に職場との相性がよく、無理なく続けられると感じた場合、主婦(夫)層は長く働く可能性があるということです。
採用担当者に求められるのは、面接時点で長期志向かどうかを見極めることだけではありません。重要なのは、入社後に無理なく働ける状態をつくることにより、長期的に働ける環境を用意することです。
早期離職を防ぐために見直したいこと
引用)マイナビ「主婦のアルバイト調査(2025年)」57p
マイナビの調査では主婦アルバイト全体で見ると、早期離職経験者は多くありません。1カ月以内の早期離職を「1度以上経験したことがある」と回答した割合は5.6%でした。
※ここでの「早期」は引っ越し等のやむを得ない状況は含まず、就業当初は長期予定だったアルバイトを1ヶ月以内に辞めることを指します。
早期離職の理由を見ると、上位は待遇よりも職場とのミスマッチに集中しています。具体的には、次の項目が高くなっています。*1
「職場の雰囲気が良くなかった/自分に合わなかった」42.0%
「上司/同僚など職場の人間関係が合わなかった」40.6%
「想定よりも仕事がきつかった」32.1%
この結果は、求人条件そのものだけではなく、入社前に抱いたイメージと入社後の実態の差が、早期離職の大きな要因であることを示しています。求人広告では、実際の職場の雰囲気がどのようなものか、上司・同僚が大事にしている価値観はなにか、仕事内容のどんなところが大変か、などの具体的な情報を提示するようにしましょう。
採用担当者が実践したい3つの対策
早期離職を防ぐには、次の3点を見直すことが有効です。
1.求人情報を具体化する
仕事内容、忙しい時間帯、求められる役割を具体的に記載します。
「未経験歓迎」「働きやすい」だけではなく、実際の働き方やデメリットも含めて明示することが重要です。
2.面接で実態を正確に伝える
シフトの柔軟性、家庭都合への対応範囲、現場の人数構成などを、良い面だけでなく実態に沿って説明します。期待値のずれを減らすことが、定着率向上につながります。
3.入社初期のフォローを強化する
入社初週から初月にかけて、困りごとを拾う機会を設けます。勤務条件そのものよりも人間関係が早期退職に影響しやすいため、受け入れ時の声かけ・フォローが重要です。
まとめ
調査から主婦(夫)の傾向をまとめました。主婦アルバイトの働きやすさを考えるうえでは、週4日前後、1日5時間前後、通勤15分以内が1つの目安になります。こうした条件に近いほど、家庭と両立しやすく、採用にもつながりやすくなります。*1
また、現在の勤務期間では「5年以上」が最多であり、条件が合えば長期的に活躍しうる人材です。一方で、早期離職の主な要因は、人間関係や仕事内容のギャップにあります。採用成功のためには、募集条件の設計だけでなく、面接での情報開示や入社後の受け入れ体制まで含めて整える必要があります。
主婦(夫)層の採用と定着を強化したい場合は、まず「働きやすさ」を感覚ではなく、具体的な条件で、自社の募集内容と照らし合わせることから始めてみてください。
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