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介護職に向いている人とは|ブランクがあっても働けるアルバイト・派遣としての働き方を詳しく解説

「ブランクがあるけど、もう一度働きたい」
「でも、正社員で働くには不安がある」
このような介護職の人におすすめの働き方が、アルバイトや派遣です。
正社員として働くよりも負担が少なく、復職のハードルを低くできます。

しかし、アルバイトや派遣で働いた経験がないと、どのような働き方なのかイメージがつきにくいでしょう。
さらに、「正社員よりも楽に働けそう」という理由だけで選ぶと、復職に失敗する可能性もあります。

そこで今回は、介護職のアルバイト・派遣での働き方や仕事の選び方をまとめました。
スムーズな復職を実現するための参考になれば幸いです。

 

介護職のアルバイトと派遣とは?正社員よりも選ばれる理由

介護職の働き方は、正社員だけではありません。
アルバイトや派遣といった、非正規職員として働いている方も大勢います。

まずは、アルバイトと派遣がどのような働き方なのか、確認しましょう。

アルバイト:正社員よりも短時間で働く働き方です。勤務先と直接雇用契約を結びます。
派遣:派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社から勤務先を紹介してもらえる働き方です。

厚生労働省の調査結果によると、非正規職員が働いている割合は、介護職員(施設等)で39.8%、訪問介護員で70.0%でした。*1

引用)厚生労働省 「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000710388.pdf p2

では、なぜ介護職で働く方は非正規職員が多いのでしょうか?
理由のひとつに、女性が多いことが考えられます。

以下のグラフと表は、厚生労働省が発表した介護職の年齢構成や性別に関するデータです。
まず、「男女比(職種・就業形態別)」の円グラフを見てください。
どの職種・就業形態でも女性が多いのですが、正規職員よりも非正規職員に女性が多いことが分かります。

さらに、下の「年齢構成(性別・職種別)」の表を見ると、40歳以降の女性の割合が多いのです。

つまり、介護職で非正規職員が多い理由は、家事や育児を理由に一度仕事を退職した人や、プライベートと仕事を両立させたい人が多く働いているためと考えられます。

引用)厚生労働省 「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000710388.pdf p3

引用)厚生労働省 「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000710388.pdf p2

 

介護職のアルバイトや派遣のメリット・デメリット 向いている人とは?

アルバイトと派遣は、同じような働き方だと思われがちです。
しかし、先ほどもお伝えした通り、「勤務先との雇用関係の有無」という違いによって、メリット・デメリットも違います。

アルバイトと派遣のメリット・デメリットは、以下の通りです。

アルバイト
○メリット
・勤務日数や時間の融通がききやすいため、仕事とプライベートの両立がしやすい
・新人教育や事務作業など、介護業務以外の仕事が少ない
・条件があえば正社員になれる可能性もあるので、自分に合う職場か様子を見ながら働ける

○デメリット
・正社員に比べて給与が低い
・管理者や所長などの管理職に就けない

派遣
○メリット
・勤務日数や時間は、自分の都合に合わせて選べる
・派遣先の職場が合わないと感じたら、別の職場に変更できる
・派遣先の職場に不満がある場合、派遣会社に相談できる
・紹介予定派遣の場合、条件にあえば派遣先の正社員やアルバイトとして働ける
(自分に合う職場かどうか、見極めることができる)
・残業がない、もしくは少ない
(雇用主が派遣会社なので、あらかじめ契約にない残業はできない)

○デメリット
・ブランクがあっても、丁寧に教えてもらえない可能性がある
(職場が派遣を求める多くの理由が「人員不足」なので、即戦力を求めていることが多い。ただし、未経験やブランクがある人も応募可能な求人もある)
・働きたい日に働けない可能性がある
(まず直接雇用している職員のシフトを決めて、不足分を派遣で依頼するため)
・勤務日によって派遣先の職場が変わることも多く、職場のルールに臨機応変に対応しなければならない
・長期的な人間関係を築きにくい

アルバイトも派遣も、勤務日数や時間の融通がききやすいというメリットがありますが、より自由度が高いのは派遣です。
一方で、派遣は働きたい日に働けないこともあり、アルバイトに比べて収入が不安定になる可能性があります。

これらのメリットとデメリットから、アルバイトや派遣に向いている人は以下の通りです。

①勤務日数や時間を自由に選びたい
②キャリアアップは目指していない
③どんな職場なのか体験してみてから正社員で働きたい
④(派遣の場合)職場が変わっても臨機応変に対応できる

メリットとデメリットは、表裏一体です。
働くうえで自分が優先したい条件を考慮して、働き方を考えるようにしましょう。

 

介護職がアルバイトや派遣で働き始めるまでの流れ

では、実際にアルバイトや派遣で働くまでの流れを見てみましょう。

・アルバイト
アルバイトは、勤務先と直接雇用契約を結ぶので、勤務先に直接問い合わせや応募をします。
求人の探し方は、
・公共職業安定所(ハローワーク)
・社会福祉協議会
・求人サイト
などがあります。

資格や雇用形態別ではありませんが、以下の表は介護分野で働く人が求職活動で利用した方法のデータです。
最も多いのは公共職業安定所で68.3%、次いでインターネットやSNSの求人情報サイトが54.8%、求人情報誌が49.4%でした。(数字は「よく利用する」と「たまに利用する」の合計)*2

引用)厚生労働省 「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000579094.pdf p33

このように、求人を探す方法はさまざまあるので、複数の方法を利用するとより自分の希望に合った職場が見つかります。

・派遣
はじめに、派遣会社に登録します。
登録の申し込み後、面談や説明会を経て登録完了となり、派遣先を紹介してもらえます。
面談では、希望の勤務地や曜日、時間帯などをヒアリングされるので、希望する条件を伝えましょう。
その後、派遣会社と派遣先が合意すれば、正式に勤務決定です。
勤務日当日は、派遣先に直接出勤します。

 

介護職のアルバイトや派遣はどう決める?働き方を考えるときに気を付けたいこと

アルバイトや派遣の働き方は魅力的な一方で、しっかり考えてから決めないと後悔する可能性があります。
そこで、アルバイトや派遣を決めるときに考えたいポイントを4つ紹介します。

①仕事をするうえで優先させたいことを明確にする
ブランクを経て復職するとき、優先させたいことはその人によってさまざまだと思います。

例えば、
・給与よりもまずは自分のペースで働いて、少しずつ慣れていきたいという人:派遣
・ゆくゆくは正社員を目指したいけれど、すぐに働くのは不安という人:アルバイト
が向いているでしょう。
働くうえでの条件がいくつかあるなかで、何を優先させるのか明確にしてから選ぶのがおすすめです。

②経験してきたスキルやブランクを正直に伝える
もしかすると、
「自分のスキルでは採用してもらえないのではないか」
「こんなにブランクがあったら、派遣先が決まらないのではないか」
と不安になる人がいるかもしれません。
ここで、本来の自分よりもよく見せるためにごまかして伝えると、職場の希望と自分のスキルのミスマッチが起こります。
職場に迷惑がかかるだけでなく、自分自身も働きづらくなってしまうので、必ずありのままを伝えるようにしましょう。

③研修をしっかり行ってくれる職場を選ぶ
ブランクの期間が長くなればなるほど、以前のように働けるのか心配になってしまうのではないでしょうか。
そのような時は、研修をしっかり行ってくれる職場を選ぶと安心です。
求人に「初心者歓迎」と明記してある職場を選んだり、説明会で研修期間や内容を質問してみたりして、その職場がどれくらい研修に力を入れているのか事前に把握しましょう。

④(アルバイトの場合)可能であれば見学に行く
介護職の働く場所は多くありますが、施設形態が同じでも場所が変われば雰囲気も変わります。
派遣の場合は難しいかもしれませんが、アルバイトの場合は可能であれば見学に行くことをおすすめします。
・施設は清潔に保たれているか
・職員の利用者への対応は丁寧か
・利用者の表情はイキイキしているか
などをチェックし、職場を選ぶときの参考にしましょう。

 

まとめ

介護職でブランクがある人にとって、アルバイトや派遣は負担が少なく働ける方法です。
しかし、メリットだけでなくデメリットもありますし、向いていない人もいます。
自分がどのような働き方をしたいのか考えながら、自分にぴったり合った働き方を考えていきましょう。

 

【参照サイト】
*1
参考)厚生労働省 「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000710388.pdf p2

*2
参考)厚生労働省 「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000579094.pdf p33

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・お名前(ペンネーム可):浅野すずか
・プロフィール:フリーライター。看護師として病院や介護の現場で勤務後、子育てをきっかけにライターに転身。看護師の経験を活かし、主に医療や介護の分野において根拠に基づいた分かりやすい記事を執筆。

 

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