出典：2021年5月　株式会社マイナビ　社長室　HRリサーチ統括部「主婦アルバイト調査（2021）」

希望する雇用形態では「アルバイト・パート」の回答が最も多く、2021年の全体回答の内80.1％が選択しています。2020年の調査においても75.9％と多くの人が選択しておりコロナ禍でも「アルバイト・パート」を希望する主婦（夫）層が多いことがわかります。中でも子どもを持たない層、あるいは大学生以上の（または独立している）子どもがいる層は、「アルバイト・パート」を希望している割合が高いです。次に多い回答としては「短時間正社員」が12.0％、「フルタイム正社員」が11.0％でした。

では、非正社員、正社員を希望する理由についてみてみましょう。

出典：2021年5月　株式会社マイナビ　社長室　HRリサーチ統括部「主婦アルバイト調査（2021）」

非正社員を希望した理由としては、2021年は「家事・育児・介護等との両立がしやすいから」が32.8%、次いで「自宅の近くで働きたいから」が15.3%、「就業調整をしやすいから」が14.6%という結果でした。2020年の回答をみると同じものが選ばれています。主婦（夫）層にとっては非正社員という雇用形態は私生活との両立、就業調整がしやすいことをメリットと感じているようです。

一方、正社員を希望する人の理由としては「固定給が欲しい」が最も多く選ばれ、全体の22%という結果でした。次いで多く選ばれているのが「雇用が安定しているから」で21.4%、「正社員の方が福利厚生が充実していることが多いから」21.4%という結果でした。正社員を希望する理由は収入額・雇用の安定性を求める人が多いようです。

出典：2021年5月　株式会社マイナビ　社長室　HRリサーチ統括部「主婦アルバイト調査（2021）」

2021年全体の回答をみてみると、面接前のフェーズでは、「応募後にすぐに企業から連絡がきた」で35.8%が「当てはまる」、13.6%が「最も当てはまる」と答えています。次に面接時については、「時給やシフトの融通などの勤務条件について詳細を教えてくれた」33.1%が「当てはまる」、15.9%が「最も当てはまる」と答えています。最後に面接後のフェーズは「すぐに合否の通知があった」が29.0%「当てはまる」、9.6%が「最も当てはまる」としています。

これら3つの回答に共通するポイントは、「スピーディーな対応」という点です。応募から面接、合格通知を得るまでの時間が短くスムーズに進めることが求職者にとっては安心につながると思われます。特に、面接時に働く条件についてしっかり説明することで応募者は自分の希望する条件とマッチしているかを判断することができ、雇用側にとっても入社後のミスマッチを減らし採用効率を上げることができます。

まとめ

主婦（夫）層は家事や子育てといった私生活との両立が働く上では不可欠です。そのため、アルバイト・パートという調整がしやすい雇用形態が希望されていることがわかりました。また、アルバイト先を選ぶ段階においては、企業側にスピーディーな対応が入社の決め手につながっているようです。

主婦（夫）層の採用を検討されている方は募集内容や面接対応に今回のアンケート結果を取り入れてみてはいかがでしょうか。また、面接から採用までのおさえておきたいポイント、対応のコツについてはこちらの記事でもより詳しく紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

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