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求職者が求人で知りたい情報は?アルバイト採用では何を書けばいい?確認項目データ×年齢別で解説

アルバイト採用でよくある悩みが、「求人に何を書けばいいかわからない」「求職者が本当に知りたい情報が掴めない」です。

マイナビの調査によると、求職者が応募を検討するタイミングで、求人情報や採用ホームページで確認する項目は、年齢によっても異なります。そのため、求職者の年齢層ごとに「どのような情報を重視しているのか」を把握し、それに合わせて求人内容を工夫することが重要です。

本記事では、「応募のタイミングで採用ホームページを閲覧する人」が確認する項目データを年齢別に整理し、求職者が重視する項目と求人に必ず書くべき内容と書き方を整理します。

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目次

※各目次をクリックすると、読みたい内容をすぐにご覧いただけます。

1.求職者は応募検討時に何を見ている?

2.年齢別分析:同じ求人でも「刺さる情報」が異なる

3.まとめ:求人に必ず入れるべき「7項目」チェックリスト

1.求職者は応募検討時に何を見ている?

引用)マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年7-8月)」p24

応募検討時に採用ページで確認されやすい項目(全体)は次の通りです。

待遇(給与・休暇)や福利厚生:52.9%
実際の業務(職種、1日のスケジュールなど):42.0%
仕事の魅力や難しさ:39.9%
事業・商品・サービス内容:38.0%
会社概要(資本金、支社、沿革など):30.2%
企業理念(ミッション/バリュー):27.7%
職場紹介:25.0%
モデル給与・評価制度:22.5%
採用コンセプト(募集背景・求める人物像):18.5%
採用選考スケジュール:17.9%
社員紹介:17.1%
そのほか(業績、研修、トップ/人事メッセージ、SDGs等)は相対的に低め

求人で重点的に記載すべき内容は「給与とシフト」「仕事内容の具体」「良い点だけでなく難しさも含むリアル」「職場のイメージ」です。理念やメッセージは“加点”にはなりますが、優先順位は下がります。

求職者は応募直前に採用ページ/求人を見て、不安を解消してから応募します。そのため、下記の項目は「情報提供」ではなく、応募の最終判断材料=離脱防止策として求人に記載しておくことを推奨します。

1) 待遇(給与・休暇)や福利厚生

応募検討時の確認項目で最も見られる項目は、待遇(給与・休暇)や福利厚生です。そのため、待遇や福利厚生が曖昧に表現されていると離脱につながります。

エリアや業態によって繁忙期やシフト変動が異なるため、給料と休みの見通し(シフト提出の具体的な例)がないと応募しづらいだけでなく、「昇給あり/シフト相談可」だけだと、「悪い条件を隠しているのでは」と不信感を持たれます。なるべく具体的に記載することを心がけましょう。

求人情報の記載におけるNG例とOK例の比較表。給与は「時給1,300円〜(研修あり)」ではなく「時給1,300円〜(研修30時間:時給1,250円)」、交通費は「規定内支給」ではなく「1日800円まで支給」、シフトは「週2日・1日4時間〜OK 自己申告制」ではなく「週2日・1日4時間〜OK/LINE提出/2週間ごとに自己申告制/3日前まで変更OK」、待遇は「まかないあり、制服貸与、社員登用あり」ではなく「まかないあり(1食200円)、制服貸与、社員登用あり」と具体的に書くべきことを示している図。

2) 実際の業務(職種・業務範囲・1日の流れ)

次に確認される項目は、実際の業務(職種、1日のスケジュールなど)です。アルバイトの不安は「結局、何をどうやるのか?」に集約され、業務内容と範囲が不明だと応募が止まるためです。たとえば飲食店で考えると、「ホール」「キッチン」だけではかなり幅が広く、店舗や店舗形態によって仕事内容が様々です。作業を分解して明記すると未経験者が応募しやすくなります。
さらに「最初に任せること」を書くと、未経験でもできるイメージが湧きます。

求人の仕事内容欄におけるNG例とOK例の比較図。NG例は「ホール業務全般をお願いします。接客や配膳、レジなど。困ったことがあれば相談してください。」と抽象的な説明。OK例は、完全予約制で来店客を予約席へ案内すること、ハンディ端末で注文を取ること、コース料理中心でドリンク注文がメインであること、料理提供や食後の片付けを行うこと、レジは慣れてから任せること、クレーム対応は社員が行うことなど、実際の業務内容を具体的に記載している。下部に「働くイメージが付くような詳細を明示しましょう」とある。

 

入社後の流れの記載におけるNG例とOK例の比較図。NG例は「丁寧に説明するのでご安心ください」とだけ書かれており内容が不明確。OK例は、初日はバックヤードで店舗ルール・挨拶・メニューを案内し、2〜3回目の勤務では配膳や片付けなど簡単な業務から始め、約2週間でホール業務の基本を一通り経験したうえで、3週目から一人立ちする流れを具体的に示している。下部に「働くイメージが付くような詳細を明示しましょう」とある。

 

3) 仕事の魅力「+」難しさ(リアルと対策)

良いことのみを記載すると「盛っている求人」に見え、応募前の信頼が落ちます。難しさも書くことで、ミスマッチ入社が減り、早期離職の防止になります。重要なのは難しさ単体でただ書くのではなく、“だからこう支える”“だからこういう人に向いている”までセットで書くことです。

求人情報の「仕事のやりがい」と「仕事で大変な点」の記載例を示した図。やりがいとして、常連客に顔を覚えてもらえることや、接客スキル・段取り力が身につくことを紹介。大変な点として、金曜夜や土日はかなり混み合うこと、通常は一人で案内から配膳まで担当する一方、ピーク時は案内係・配膳係・レジ係に役割分担すること、社員が必ずフロアに入って指示やサポートを行うことを具体的に説明している。下部に「大変なことはフォローとセットで記載しましょう」とある。

4) 事業・商品・サービス内容(店の特徴)

なぜ書くべき?
求職者は「どんな店で、どんなお客様が来るか」を見て、自分が合うかを判断します。
飲食は店舗によって文化が大きく違うため、店の特徴が見えづらいと“どこでも同じ”に見えて条件のみで比較され、会社に合う人材からの応募が集まりづらくなります。

求人情報における店舗紹介の記載例を示した図。駅前のカジュアル居酒屋であること、平日は会社帰りの客、週末は友人同士や家族連れの利用が中心であることを説明し、「元気な挨拶」と「提供の早さ」を重視していると記載している。下部に「どんな店で、どんなお客様が来るか」「スタッフとして、お店からは何が求められるか」など、働くイメージが付く詳細を明示しましょうとある。

5) 職場紹介(写真・人数・年齢層・雰囲気)

マイナビの調査では、早期離職(※)を経験した人にその理由を尋ねた際、最も多かったのは「職場の雰囲気が良くなかった/自分に合わなかった(37.8%)」という回答でした。*1

そのため、特に早期離職を経験した求職者は、応募前に職場の雰囲気や空気感を重視しています。職場の写真や人数、年齢層、雰囲気などを具体的に紹介することで、求職者が自分に合う職場かどうかを判断しやすくなり、ミスマッチや早期離職の防止につながります。店内写真、スタッフの集合写真、バックヤードの写真など掲載して、職場のイメージがつくようにしましょう。

求人情報における「一緒に働くメンバー」の記載例を示した図。同じシフトで働く人数はホール3〜4名、キッチン2名で、スタッフの属性は学生4割、主婦(夫)3割、フリーター3割と説明している。また、普段はそれぞれが黙々とやるべきことを進めつつも、分からないことはその場で聞ける雰囲気であると記載。下部に「一緒に働くスタッフの雰囲気がわかるような詳細と、イメージしやすい写真を掲載しましょう」とある。

*1 引用)マイナビ「アルバイト就業者調査(2025年)」p49

6) モデル給与・評価制度(どれくらい稼げる?上がる?)

「結局、月いくら?」「扶養内で収まる?」など年収イメージがわからないと、応募者は自分の生活に当てはめられず保留します。昇給条件が不明だと「上がらない前提」で見られ、魅力が伝わりません。

求人情報の給与欄のNG例とOK例を比較した図。NG例では「時給1300円〜1400円(シフト数による)」とだけ記載され、条件が分かりにくい。OK例では「時給1300円(週20時間未満の場合)」「時給1400円(週20時間以上の場合)」と条件を明記し、さらに月収例として「月収5万2,000円(時給1,300円×月8日×1日4時間)」「月収17万9,200円(時給1,400円×月16日×1日8時間)」を示している。下部に「シフト・月収をイメージできるようにしましょう」とある。

7) 採用選考スケジュール(応募後の不安を消す)

求職者や時期によっては「すぐ働きたい」人もいれば、「新生活が落ち着いてから働きたい」人もいます。そのため、選考の見通しがないと他店に流れます。
面接の時期・所要時間・服装・持ち物がわかるだけで、応募〜面接ドタキャンの抑制になります。

求人情報の給与欄のNG例とOK例を比較した図。NG例では「時給1300円〜1400円(シフト数による)」とだけ記載され、条件が分かりにくい。OK例では「時給1300円(週20時間未満の場合)」「時給1400円(週20時間以上の場合)」と条件を明記し、さらに月収例として「月収5万2,000円(時給1,300円×月8日×1日4時間)」「月収17万9,200円(時給1,400円×月16日×1日8時間)」を示している。下部に「シフト・月収をイメージできるようにしましょう」とある。

2.年齢別分析:同じ求人でも「刺さる情報」が異なる

どんな情報が「刺さる」のか、個人で異なりますが、調査結果から見える年代別の結果は以下となります。

15~19歳:条件+“働くイメージ”が決め手

待遇:51.4%
仕事の魅力/難しさ:38.7%
実際の業務:37.8%
モデル給与・評価制度:26.1%
職場紹介:24.3%
採用コンセプト:23.4%(他年代より高め)
会社概要:16.2%(他年代より低め)

15~19歳の特徴は、採用コンセプトが他年代より高く、会社概要や企業理念の項目が低いことです。この結果から、若年層は「自分が働く姿を具体的にイメージできる情報」を重視していることが分かります。待遇や業務内容だけでなく、職場の雰囲気や先輩社員の声、1日の流れなど、リアルな情報が応募意欲を高めるポイントとなります。逆に、会社概要や理念といった抽象的な情報は優先度が低くなります。

20~29歳:条件に加えて「会社の考え方」も相対的に見られる

待遇:42.9%(他年代より低め=条件だけでは決めにくい層も)
実際の業務:34.1%
企業理念:30.4%(相対的に高い)
仕事の魅力/難しさ:28.1%
事業内容:27.7%
会社概要:25.8%
職場紹介:18.4%(低め)

20~29歳の特徴は、待遇が最も重視されているものの、他年代と比べるとその割合が低く、企業理念や会社の考え方を相対的に重視する点です。自分の価値観やキャリア観と企業の方向性が合致するかを確認する傾向が結果から読み取ることができ、ミッションやビジョン、社会貢献性などを明確に伝えることが効果的です。単なる条件提示だけでなく、「なぜこの仕事をするのか」「どんな社会的意義があるのか」を訴求することで、共感を得やすくなります。

30~39歳:事業理解・納得感が強い(家庭・安定の視点)

待遇:50.2%
事業内容:48.5%(全年代で突出)
仕事の魅力/難しさ:39.6%
実際の業務:38.7%
企業理念:37.4%
会社概要:32.8%
選考スケジュール:23.0%

30~39歳の特徴は、事業内容への理解や納得感を重視して企業選びを行う点です。待遇が最も重視される一方で、事業内容への関心が全年代で突出して高く、仕事内容や企業理念にも注目しています。将来性や安定性、事業の成長性などを具体的に伝えることで、安心感や納得感を与えやすくなります。家庭との両立や長期的なキャリア形成を意識した情報発信が効果的です。

40~49歳:条件+職場の実態(人・雰囲気・運用)を見たい

待遇:56.0%(他年代より高い)
仕事の魅力/難しさ:41.8%(他年代より高い)
実際の業務:40.7%
事業内容:39.2%
会社概要:33.7%(他年代より高い)
職場紹介:30.0%(他年代より高い)
企業理念:28.9%

40~49歳の特徴は、待遇などの条件面に加え、職場の実態(人間関係や雰囲気、運用体制)を重視する点です。待遇を重視する割合が他年代より高く、仕事の魅力や難しさ、会社概要、職場紹介についても関心が強い傾向があります。実際にどのような人が働いているのか、職場の雰囲気や働き方、組織運営の実態などを具体的に伝えることで、安心感や納得感を与えやすくなります。条件面だけでなく、リアルな職場環境を積極的に発信することが効果的です。

50~59歳:ほぼ全項目を深く確認(情報の具体性が勝負)

待遇:63.1%(最高)
実際の業務:57.2%(突出)
仕事の魅力/難しさ:50.8%
事業内容:43.9%
会社概要:36.4%
職場紹介:31.6%
モデル給与・評価制度:31.0%
研修/キャリア:14.4%(相対的に高め)
人事メッセージ:14.4%(相対的に高め)

50~59歳の特徴は、待遇や実際の業務内容をはじめ、ほぼすべての項目について確認する点です。待遇を重視する割合が全年代で最も高く、実際の業務内容や仕事の魅力・難しさにも強い関心を示しています。また、モデル給与・評価制度、研修やキャリア、人事メッセージなどにも相対的に高い関心があり、情報の具体性や信頼性が重視されます。
この年代には、抽象的な説明ではなく、具体的な数字や事例、詳細な制度内容などを丁寧に伝えることが重要です。幅広い観点から納得できる情報提供が、応募意欲の向上につながります。

60~69歳:待遇+仕事内容の“安心材料”(負荷・安全・配慮)

待遇:54.1%
実際の業務:44.3%
仕事の魅力/難しさ:41.2%
事業内容:32.0%(他年代より低い)
会社概要:29.4%(他年代より低い)
職場紹介:19.1%
企業理念:17.5%(全年代で最も低い)

60~69歳の特徴は、待遇や実際の業務内容に対する関心が高く、「安心して働けるかどうか」を重視する点です。待遇への関心は54.1%と高く、仕事内容についても44.3%が重視しています。仕事の魅力や難しさについても一定の関心がありますが、事業内容や会社概要、職場紹介、企業理念などへの関心は他年代と比べて低い傾向が見られます。特に企業理念への関心は全年代で最も低くなっています。

3.まとめ:求人に必ず入れるべき「7項目」チェックリスト

求職者が求人で知りたい情報をもとに、求人に必ず書くべき内容を紹介しました。求人情報には、求職者が応募前に知りたい「7つの必須項目」を必ず盛り込みましょう。これらを具体的に記載することで、応募者の不安を解消し、ミスマッチや早期離職の防止につながります。

待遇(給与・休暇・福利厚生)
仕事内容(職種・業務範囲・1日の流れ)
仕事の魅力と難しさ(リアルな情報)
事業・サービス内容(店舗や会社の特徴)
職場紹介(写真・人数・年齢層・雰囲気)
モデル給与・評価制度
採用選考スケジュール

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<著者プロフィール>

株式会社マイナビ マイナビバイト編集部
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マイナビバイト編集部スタッフ。求人広告の営業職・制作職として約10年間求人広告の制作に携わる。『マイナビバイト』では大手クライアントを多く担当し月間で約5万件の求人を作成したのち、マイナビバイト編集部へ異動。現在は主に『ナレビ』の運営を行っている。

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