採用事例
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アルバイト採用を行う店長の採用工数を9割削減できた、面接システムとは

株式会社KICHIRIは、カジュアルダイニング「KICHIRI」をはじめとした飲食ブランドなどを展開し、全国130店舗(2024年3月現在)と成長をし続けている企業です。来店されるお客様へおもてなしを行うアルバイトスタッフの採用について、積極的にDX化を行い、求職者・採用担当者双方の負担を減らしたスムーズなアルバイト採用を心掛けています。
今回は、アルバイト採用の方法とスタッフ教育に時間をかけるための面接業務改善についてお話を伺いました。

[企業紹介]
会社名:株式会社KICHIRI(https://www.kichiri.co.jp/
本社所在地:東京都渋谷区渋谷一丁目17番2号12階
設立:1998年7月
事業内容:レストラン経営における飲食事業、及び、食を中心に生まれるHospitalityの提案・提供

 

目次

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アルバイト採用の基準は「企業理念に共感してくれる人材か」
店長の採用工数を9割削減できたシステム「Interview Cloud(インタビュークラウド)」
大学生が「ほとんど卒業まで続ける」秘訣は、KICHIRIで働く意義を感じてもらうこと
採用予算の高騰を改善したものは、マイナビバイトのプラン提案
まとめ

アルバイト採用の基準は「企業理念に共感してくれる人材か」

ーーー早速ですが、伊藤さんのアルバイト採用における業務領域を教えてください。

伊藤さん「アルバイト採用」と呼ばれる業務は、基本的には私1人で担っております。1人でグループ企業を入れて130店舗ほど、年間3000人程度のアルバイト採用管理を行っています。採用管理システムの管理・求職者の追いかけなどの運用はもう1人別の担当者がおり、私とその1人の合計2人で全業務を担っています。求人媒体の選定や、求人媒体の営業ご担当者様とのやりとり、原稿のチェックなどを全て私が担当しております。

求人媒体から応募が来たあとは、採用管理システムに応募者情報が取り込まれて、Interview Cloud(インタビュークラウド)というサービスで面接が行われたあと、店長に面接の録画情報や勤務希望条件などが送られて、店長が採用の合否判断をしている、というフローを取っております。

ーーーアルバイト採用の合否を決める基準を教えてください。
伊藤さん 勤務条件などの要件を満たしていることを前提に、企業理念である『大好きがいっぱい』に共感していただける人材かどうかを見ています。 大好きがいっぱいの「大好き」は信頼関係を表す言葉で、「大好き」の反対は「無関心」と考えています。目の前の人に興味を持ってそれを表現できるかどうか、を基準にしています。

ーーー具体的に、どんな方を「企業理念に共感してくれる」と考えていますか?
伊藤さん 企業理念の観点では、感受性が高い方や言葉遣いに相手への配慮や感謝があるかどうかを判断軸にしています。求職者と面接官という初対面でお互い緊張しているなかでも、相手を思いやった言葉があるかどうか、具体的には「よろしくお願いします」「ありがとうございます」などの受け答えがあるかどうか、などを判断基準としております。

店長の採用工数を9割削減できたシステム「Interview Cloud(インタビュークラウド)」

ーーー伊藤さんが入社して間もないころは店長としてご活躍されていたと伺いましたが、その時代はどのようにアルバイト採用業務を行っていましたか?

伊藤さん 私が店長だった時代は、全て紙で管理しておりました。現在のような採用管理システムなんて何も導入していなかったので、本当に工数が多くて大変でした。

求人媒体から応募が来たら
・スケジュールを空ける
・応募者に連絡を入れる
・電話が繋がらなくて何度も電話をする
・面接日程を調整する
・面接日を迎える
・面接当日にキャンセルされたら連絡を入れる
・面接した内容や人柄、個人情報などをExcelに入力する
・採用人数の関係で、自分の店舗では採用できない方を近隣店舗へ応募を提案する
・面接ができたら雇用条件書を回収して本部に郵送する
など、本当にやることがたくさんあって大変でしたね。

「本来の店舗運営業務」「アルバイトの新人の教育・研修」と並行してアルバイトの採用を行うのは本当に大変でした。アルバイト採用は店舗を運営する上で必要な業務なので、やらないわけにもいかないですし。

ーーー応募や面接に関してシステムを導入されたと伺いましたが、現在はどのようなシステムを導入しているのでしょうか

伊藤さん 応募を管理する採用管理システムと、面接を管理するInterview Cloud(インタビュークラウド)を導入しています。

応募を管理する採用管理は、複数の求人媒体の応募を一元管理できるものを利用しています。採用管理システムでは、「各店舗に何人応募が来ているか」「何人採用になったか」「店長が連絡していない応募者がいないか」などを日次で管理して、店長の対応漏れなどが発生している場合は、本部からリマインドするようにしています。

面接に関するInterview Cloud(インタビュークラウド)は、店長の代わりにプロの面接官にオンライン面接を代行していただくシステムですね。求職者が求人媒体に応募したあとの日程調整から面接実施まで行っていただいております。日程調整やオンラインURLの発行もすべて自動で完結できます。

プロの面接官と求職者が面接を実施した後は「面接でヒアリングした勤務条件」「勤務の経験やスキル」などの文章と、オンライン面接の録画を閲覧できるようになっているんです。店長は、その勤務条件やスキルと録画データを閲覧して採用の合否を決定します。

ーーー求める人物像への採用に関して、Interview Cloud(インタビュークラウド)導入後、変化はありましたか?

伊藤さん 弊社では「企業理念に共感してくれる人材か」を大事にしているので、Interview Cloud(インタビュークラウド)の録画データで「生の会話」を観ることができる点で、すごく弊社にマッチしましたね。
面接担当者との会話のテンポ感であったり、「ありがとうございます」「よろしくお願いします」などの挨拶であったり「生の会話」を録画データで観られるようになって、判断しやすくなりました。

また、店長が合否に迷った場合に管轄上長であるスーパーバイザーやエリアマネージャーに相談しやすくなったことも変化ですね。スーパーバイザーやエリアマネージャーにも面接の録画データを閲覧する権限が与えられているので、店長が合否に迷った場合はスーパーバイザーやエリアマネージャーに相談して、録画を観ながら複数人で判断しています。複数人で判断できるようになったことにより、企業理念やお店の雰囲気に合う方を採用できるようになった印象です。

その他にも、面接を行った店舗ではシフト条件が合わず採用を見送った応募者を、スーパーバイザーやエリアマネージャーの判断で別の店舗で採用したこともあります。応募者から同意を得て、近隣の別店舗で採用となり、実際に活躍しているケースもありました。このように応募してくださった方を最大限採用へ繋げられるようになったこともInterview Cloud(インタビュークラウド)導入後の変化ですね。

ーーーInterview Cloud(インタビュークラウド)導入後、デメリットはありましたか?

伊藤さん デメリットではないかもしれませんが、やはり一定数「オンライン面接ではなく対面で面接を行いたい」という求職者はいらっしゃるので、その対面で面接を行うための対応フローを別途組む必要があることですね。弊社では、対面面接したい方には、本部で問い合わせを承って店長へ連絡する流れにしています。

ーーーInterview Cloud(インタビュークラウド)を導入して、店長の方々のアルバイト採用に関わる業務量はどれくらい変化しましたか?

伊藤さん 面接の工数や業務量は9割削減できました。これまで面接の連絡・準備・当日の対応などで応募者1人当たり2時間ほど掛かっていましたが、1人当たり10~15分程度になりました。操作や採用業務に慣れている店長では、もっと時間を短縮できています。

あんなにたくさんあった採用業務が、Interview Cloud(インタビュークラウド)上で「勤務できる条件を読む」「10分程度の録画を観る」「合否を選ぶボタン1個を押す」の3つだけになったので、本当に業務時間が削減されています。雇用契約手続きもペーパーレスになって、郵送する手間も無くなりました。私の店長時代も欲しかったですね。

Interview Cloud(インタビュークラウド)によって空いた時間で、店長は新人教育や研修に力を入れることができるようになり、来店くださるお客様へのサービス向上へ向けて取り組んでいます。教育や研修に取り組む時間を創出できたことが、システム導入の一番のメリットですね。

大学生が「ほとんど卒業まで続ける」秘訣は、時給以外の価値を提供してKICHIRIで働く意義を感じてもらうこと

ーーー教育・研修というお話が出ましたが、KICHIRIではアルバイトスタッフにどのような研修を行っていますか?

伊藤さん きちりMBAというものを用意しております。大学の講義のような形式で自分が興味のある内容を登録して研修を受けられる制度ですね。学生の受講がメインですが、学生だけでなく主婦(夫)の方々も受講していらっしゃいます。

社会人としての就労に向けて、就職・将来の活躍に役立つカリキュラムを用意しています。本来ですと就職予備校のようなところに代金を支払って受講するような研修内容でも、KICHIRIで働くことによって無料で自由に受講することができる環境を整えています。

まずは入社したあと全スタッフを対象に時給をお支払いして「理念研修」を受けていただいています。詳細な内容は控えるのですが、KICHIRIで働いていった数年後のゴールイメージを持っていただけるような内容にして理念である「大好きがいっぱい」をのせた「おもてなし」をお客様に感じていただくためには、どのように業務を進めていくべきか座学でしっかりと落とし込みを行っています。

もちろんアルバイトなので、「お金を稼ぐ」ということが大事な目的ではありますが、「お金を稼ぐ」だけではない、時給以外の働く価値をKICHIRIというフィールドを通して見つけてほしいという思いで研修を組んでいます。

他にも、大学卒業や新たに就職が決まったアルバイトスタッフへ、一緒に頑張ってきた仲間たちに感謝の気持ちを伝える場として、毎年3月に「パートナー卒業式」と呼ばれるイベントも用意しています。弊社ではアルバイトスタッフのことを「パートナー」と呼んでおり、パートナー卒業式では、これまで頑張ってきたスタッフへ優秀賞やMVPなどを選出して表彰するなど、会社からの感謝を伝えています。

この「パートナー卒業式」を意識してくれているスタッフが非常に多く、ありがたいことに、本部スタッフが店舗に訪れた際に「卒業式でMVPになることが目標です!」と伝えてくれるスタッフもいますし、表彰された先輩を見て「わたしもあの先輩みたいになれるように頑張りたい」と言ってくれる後輩スタッフも多くいます。

コロナ期間中は、どうしても働けない期間があって退職もあったのですが、この卒業式を目標に続けてくれるので、大学1〜2年生から働き始めたら、基本的には大学生のほとんどが卒業まで続けてくれています。

採用予算の高騰を改善したものは、マイナビバイトのプラン提案

ーーー複数の求人媒体をご利用中かと思いますが、どのように複数媒体を選定していらっしゃいますか?

伊藤さん 基本的には分け隔てなく、並行して複数の求人媒体に掲載しています。掲載後に出てきた応募数を見て、各媒体によって強い地域があれば、その地域を増やしたり調整しています。
マイナビバイトの営業ご担当者様は弊社の目的意識や価値観に寄り添う内容で提案してくださり非常に助かっております。時にはマイナビバイトの収益性を度外視した提案をしてくださるなど、「マイナビの利益」よりも「KICHIRIの採用」を目的に動いて頂いていると感じます。マイナビバイトの営業ご担当者様はきちりの価値観や目的意識に対しご理解頂けているからこそ、社外ではあるのですが、社内のやりとりに近い円滑なコミュニケーションができていると感じています。

ーーーマイナビバイトによって改善できた課題はありますか?

伊藤さん 採用単価の改善ですね。私が人事担当に就任した当時、採用単価や応募単価の高騰が課題になっていたんです。こちらが「もっと採用単価を下げられないか」と要望を出しました。その際、様々な提案をしてくださって、いただいた施策を試していったところ徐々に徐々に改善して、現在では目標数値に近しいところまで採用単価を下げることができました。

私たちの価値観や要望に沿ったマイナビバイトの最適な掲載プランをご提示いただいたり、プラン変更に伴って応募総数が減らないように原稿の掲載方法を提案いただいたり、スピーディーに原稿の修正・変更を行ってくださるので、こちらの課題に寄り添って顧客ファーストな提案をしてくださる営業担当者だなという印象があります。

今後の課題は「少子高齢化への対応」

ーーー今後の採用業務について、課題に思っていることや今後の方針はありますか。

伊藤さん 今現状は学生をターゲットとして採用を掛けていますが、今後、少子高齢化でターゲットである若い方の母数が減っていくことですね。

まずは充分な採用数を確保するために、「他社との差別化」を行っています。求職者の方々に弊社の魅力を感じていただけるように、Interview Cloud(インタビュークラウド)のような先進的なシステムを導入して、求職者・採用者双方の負担を減らし、スムーズな採用活動を行うようにしています。働き始めたあとも、技術を活用することで先進的で働きやすい会社であることをアピールしていきたいと考えています。

次に、シフトの最適化も課題です。現状でも一時的に足りないシフトはどうしても出てくるので、スーパーバイザーやエリアマネージャーなどと調整しながら複数店舗間でのヘルプを全社的に活発化させる仕組みづくりを行っているところです。

今後進んでいく少子高齢化に向けて、会社としてなにができるのかを常に考えています。外国人雇用なども進めていますが、まずはすぐに社内で対応できることとして「離職を増やさないために、KICHIRIで働く付加価値を感じていただけるような店舗づくり・教育」に、これからも力を入れたいと考えています。

まとめ

働くパートナー(アルバイトスタッフ)を大切に思い、教育や研修に力を入れていることが印象的なインタビューでした。教育や研修に力を入れるためにも、面接システム「Interview Cloud」(インタビュークラウド)の導入が採用業務を行う店長の負担を減らすことに大きく貢献したことが分かりました。

マイナビグループでは企業の事業拡大に向け、求人掲載から面接・採用・定着までワンストップでサポートいたします。採用でお悩みのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

※本記事の内容は取材時(2024年3月)の情報です。

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