株式会社マイナビが調査した「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月)」の内容の中から、採用担当者様にご確認いただきたいデータを抜粋してご紹介します。
採用計画や募集条件を設定する際には、当記事を参考にしてください。さらに詳しいデータを知りたい方は、資料をダウンロードしてご確認ください。
目次
※各目次をクリックすると、読みたい内容をすぐにご覧いただけます。
【1】年収額を上げるために、増やしたい労働時間は平均1.32倍まで
【2】アルバイト・パート就業者のほぼ半分が就業調整をしている
【3】手取りの収入が減らなければ、年収額を2倍以上に上げたい人は19.5%!
【4】まとめ
【1】年収額を上げるために、増やしたい労働時間は平均1.32倍まで
マイナビが実施した調査によると、パート・アルバイト就業者の79.6%が「今より年収を上げたい」と回答しました。
さらに、年収を上げるために労働時間も増やす必要がある場合、どれくらいの年収アップを望むかを尋ねたところ、「1.5倍」と回答した割合が23.6%で最も高く、次いで「2倍」や「1.2倍」という回答が続きました。これらのデータをもとに、年収希望増加率の平均を算出すると「1.57倍」となります。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月」P.22
一方で、労働時間をどのくらい増やすことができるかを聞いたところ、「1.1倍未満」と回答した割合が23.9%で最も高く、次いで「1.2倍」という回答が続きました。これら労働時間増加率の平均値を算出すると「1.32倍」となります。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月」P.22
この数値から、年収を上げたいと考えている人が多い一方で、労働時間を増やしたくない、あるいはできないと考えている人が一定数いることがわかりました。
マイナビでは「アルバイトの平均年収」「1週間あたりの労働時間」についてもアンケート調査を行っています。さらに詳しいデータを知りたい方は、資料をダウンロードしてご確認ください。
【2】アルバイト・パート就業者の半数以上が就業調整をしている
次に、年収の壁を意識して就業調整をしているか調査したところ、全体の52.3%が「就業調整をしている」と回答しました。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月」P.21
マイナビでは「年収別の割合」も調査しています。さらに詳しいデータを知りたい方は、資料をダウンロードしてご確認ください。
【3】手取りの収入が減らなければ、年収額を2倍以上に上げたい人は19.5%!
最後に、現在年収の壁のために就業調整を行っており、なおかつ「今よりも年収を上げたい」と回答したパート・アルバイト就業者に限定して調査を実施しました。
まず、「年収の壁を越えても手取りの収入が減らない」と仮定します。
その際に、年収を上げるために労働時間を増やす必要がある場合、どのくらいの年収アップを望むのか、また労働時間をどれだけ増やすことができるかを尋ねました。結果、上げたい年収額は「2倍以上」は19.5%となり、最も高い割合です。また、労働時間をどれだけ増やせるかは「1.1倍未満」が最も多かったです。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月」P.23
現在就業調整している人も、手取りが減らなければ平均1.44倍まで労働時間を増やしたいと回答しており、これらの値はいずれも、年収の壁を意識していないパート・アルバイト就業者の数値を上回る結果となりました。
【4】まとめ
今回紹介した調査結果からわかる、年収アップと労働時間の関係性は以下の通りです。
・パート・アルバイト就業者の約8割が「今より年収を上げたい」と考えていますが、労働時間が増えることには消極的です。
・手取りが減らないと仮定した場合、就業調整をしている人ほど、上げたい年収額や増やせる労働時間が大きいです。
採用計画や募集条件を設定する際には、ぜひ当記事を参考にしてください。また、さらに詳しいデータを知りたい方は、資料をダウンロードしてご確認ください。