2019年に発生した新型コロナウイルス、感染拡大防止のため様々な方策がとられています。緊急事態宣言を受け、市民生活レベルでも3密(密閉・密集・密接)を避けて生活することが求められています。レジャーや趣味であれば外出を自粛することで3密を避けることができますが、そうもいかないのが行政機関への申請関係、と思われていました。行政機関の窓口においては、締め切った室内での密閉、待合室での密集、窓口職員との密接を避けることができません。
しかし、このような状況を避ける方法があります。それが、電子申請です。電子申請を利用すれば、窓口へ赴かずとも、PCを利用してどこからでも申請ができます。例えば労基関係では、36協定届(時間外・休日労働に関する協定届)や就業規則の変更など、様々な届出で電子申請を利用することができます。感染症の抑制だけでなく、利便性の面でもメリットの大きい電子申請。今回はこの電子申請について、対象となる届出や申請の流れなど、詳しく紹介します。
目次
36協定届、就業規則は電子申請を利用しよう
電子申請を利用することで、行政機関の窓口を訪れることなく様々な申請が可能になります。
例えば、労基関係では次のような申請が可能です。
・時間外・休日労働に関する協定届(36協定届)
・就業規則の届出
・1年単位の変形労働時間制に関する協定届
・最低賃金の減額特例許可の申請
など
令和2年3月には本社一括届出の手続き方式が変更され、一括で申請できる事業場数も変更になっています。例えば36協定届なら最大30,000事業場、就業規則であれば最大2,500事業場について一度に申請することが可能です。特に、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、外出自粛や3密の回避が叫ばれている現在、窓口を訪れず遠隔で申請可能な電子申請は大変有効な手段だと思われます。
電子申請e-Govとは
各種電子申請を行うためには、e-Gov(イーガブ)と呼ばれるシステムを利用します。e-Govとは、行政手続きを電子申請で行うためのサービスで、各府省が管轄している様々な行政手続きについて電子申請をおこなうことができます。
このシステムを利用して電子申請をおこなうことのメリットはたくさんあります。前述した感染症拡大防止の他、e-Govでは次のようなメリットがあるとしています。
■窓口が閉まっている時間でも申請可能
…窓口には開所時間が設定されていますが、e-Govを利用すれば24時間好きな時間に申請を行うことができます。もちろん、休日にも申請可能です。
■どこからでも申請ができる
インターネット経由での申請ですから、自宅や職場、遠隔地からでも申請が可能です。
■複数の窓口を回る必要がない
申請内容によっては、いくつかの窓口に管轄が分散していることがあります。そのようなケースにおいても、電子申請であればPCひとつで完結することができます。
■電子納付を利用すれば、すべての手続きをweb上で行うことができる
手数料の納付については、インターネットバンキングやモバイルバンキング、ペイジー対応ATMを利用することができます。環境が整っていれば、自宅から一歩も出ずにすべての手続きを完了させることもできます。
利用開始までの準備
実際にe-Govを利用して電子申請を行うためには、次の3ステップで準備を行う必要があります。
(1)利用環境の確認・準備
e-Govを利用するためには、インターネットに接続しているPCが必要になります。その他、OSのバージョンやPC性能が動作環境として必要な条件を満たしているかを確認し、必要があればアップデートなどの対応をおこないます。
動作環境について、詳しくはこちらをご参照ください。
e-Gov電子申請システム動作確認環境
(2)電子証明書の取得
e-Govでの電子申請に際しては、電子署名が必要になることがあります。これは、手続き者が確実に本人であることを証明するために大変重要なものです。電子署名をおこなうためには、認定局による電子証明書を準備しておく必要があります。
電子証明書について、詳しくはこちらをご参照ください。
電子証明書の取得
また、認定局はこちらで確認できます。
認定局のご案内
(3)プログラムのインストール
e-Govでの電子申請を実施するため、申請を行うPCへe-Gov電子申請アプロケーションをインストールします。
アプリケーションのインストーラはこちらのページからダウンロードします。
e-Gov電子申請アプリケーションインストーラのダウンロード
インストーラをダウンロードした後の詳しいインストール手順についてはこちらのページをご参照ください。
e-Gov電子申請アプリケーションのインストール方法について
まとめ
デジタル技術の進化に伴い、インターネット上で行うことのできる業務や手続きが増えています。従来からおこなわれている窓口申請では、待ち時間がかかる・複数窓口を回らないといけないなどの理由から、工数がかさむことも多くありました。その点、このような電子申請の仕組みを上手に利用することで、これらの工数を削減し、スムーズな申請をおこなうことができます。新型コロナウイルス感染症対策として今注目を集める電子申請ですが、日常業務の効率化の実現にもつなげることもできるため、上手に利用していきたいところです。
<参考>
厚生労働省リーフレット
「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、労働基準監督署への届出や申請は、電子申請を利用しましょう!」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184033.html
e-Govウェブサイト
https://www.e-gov.go.jp
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