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コロナ禍によるミドルシニア・シニア非正規労働者への影響とは

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う影響は様々な場面に現れています。労働環境や労働者の意識も、この大きな社会的変化の影響を色濃く受けている現状があります。特に、非正規雇用で働くミドルシニア・シニア層にとって、働く意識を考えるきっかけとなった人も多いようです。今回の記事では、ミドルシニア・シニア層の労働に関する背景と、コロナ禍の影響についてまとめました。

非正規で働く背景は健康維持?

そもそも、ミドルシニア・シニア層が非正規労働者として働いている背景には、どのような目的があるのでしょうか。こちらは、マイナビが20206月に実施したアンケート調査の回答結果をまとめたもの です。

出典:2020年7月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「ミドルシニア/シニア層の非正規雇用就労者実態調査(2020年)」(※)

全体では、「自分の生活費のため」が最も多く53.4%、次いで「家族の生活費のため」が42.3%、「時間を有効に使いたいため」が34.7%という結果でした。

全体の傾向と差分のある項目をみていくと、40代の回答では「貯金をするため」が最も多く46.0%、続いて「子どもの学費のため」20.3%、「子どもの習い事のため」12.3%と、生活費として働いているケースが目立ちました。
一方、60代・70代では「健康維持のため」が最も多く、60代で42.0%70代で61.8%もの人が選択しました。次に多く選ばれている項目は60代では「時間を有効に使いたいため」38.2%、「人との交流・出会いが欲しいため」31.0%でした。70代では「人との交流・出会いが欲しいため」37.4%、「充実感ややりがいを得るため」32.1%が多く選ばれました。

このことから、60代以上の非正規労働者では金銭的理由ではなく、健康維持や人との関わりといった、自分の生活を彩る活動として働いている人が多いことがわかります。

コロナ禍では自主的に就業時間を減らす人も

それでは、これらミドルシニア・シニア層の非正規労働者の働き方には、コロナ禍の影響はどの程度あったのでしょうか。こちらは、同じアンケートにてコロナ禍においての働き方の変化について質問したものです。

出典:2020年7月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「ミドルシニア/シニア層の非正規雇用就労者実態調査(2020年)」(※)

最も多く選ばれた回答は「コロナ禍における自身の働き方に変化はなかった」で、複数回答・単一回答共に61.6%でした。
変化があった中で最も選ばれた回答は「残業時間が減った」で、複数回答で13.0%、単一回答で11.1%の人が選択しています。次いで多かったのが「自発的にシフトを減らすようになった」で、複数回答で11.4%、単一回答でも9.6%という結果でした。

半数以上の人が働き方に変化はなかったと答えていますが、一方で就業時間や残業時間を減らす人も一定数いることがわかりました。
シニア層の働く目的として健康維持を上げる人が多かったこともあり、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から就業を自主的に制限しようとした結果とも考えられます。

ワークスタイルやコミュニケーションの取り方が変化

また、働き方以外にもコロナ禍の影響が及んでいるものがあります。こちらは、コロナ禍における意識の変化について質問したものです。

出典:2020年7月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「ミドルシニア/シニア層の非正規雇用就労者実態調査(2020年)」(※)

この質問に対して「ワークスタイルの変化による意識の変化はなかった」と回答した人は複数回答・単一回答共に24.5%でした。
「コロナ禍における自身の働き方に変化はなかった」と答えた人が61.6%であったことと比較すると、働き方に変化はなかったが、意識の変化はあったという人が4割近くもいたことがわかります。

具体的な意識の変化としては、「人とのコミュニケーションが減ったと感じる」を選んだ人が最も多く、複数回答で31.3%、単一回答で19.3%でした。次いで「家族との時間を大切にするようになった」が複数回答で22.6%、単一回答で13.3%という結果となりました。

複数回答の結果に注目すると、「人とのコミュニケーションが減ったと感じる」と答えた人は「ワークスタイルの変化による意識の変化はなかった」と答えた人を上回っており、コロナ禍においてコミュニケーションに変化を感じた人が多いようです。

まとめ

コロナ禍の影響は社会全体に大きく広がりを見せています。収束にはまだ時間がかかると考えられ、withコロナの生活様式が必要とされています。特に、ミドルシニア・シニア層の非正規労働者においては、コミュニケーションのあり方など、対人面で影響を受けた人が多かったことがわかりました。また、働き方についても時間を短くする方向で調整した人も一定数いました。

ミドルシニア・シニア層の働く目的として、生活費や、健康増進など生活を彩るための目的も多く、労働が必ずしも必要不可欠ではないという状況があります。このような背景・要因が、自分の生活や健康に対する脅威が想定される事態が生じた場合における働き方や意識の変化に影響を与えていると考えられます。

<※調査概要>  
調査地域 :全国
調査方法:インターネット調査
対象者 :現在、非正規雇用で就労している40代~70代男女
実施期間:本調査:2020年6月12日(金)~2020年6月15日(月)
実施機関:株式会社インテージ

 

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