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テスト期間は学生バイト不在でシフトが埋まらない? 「スキマバイト」の導入が今後の対策1位に

大学のテスト期間は、2学期制だと夏休み前の7月中旬~下旬と、春休み前の1月中旬~2月上旬に実施されることが一般的です。大学生をアルバイト・パートで雇用している場合、「テスト期間中にシフトが埋まらない」「テスト中は大学生バイトにシフトに入ってもらえない」とお困りの雇用主の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マイナビバイト編集部が526社を対象に実施した「アルバイト採用・シフト管理者への調査」(2024年)の結果をもとに、人事担当・店長が大学生のテスト期間中にシフトを埋めるための対策を紹介します。 シフト組みに悩んでいる方は、対策を検討する際にご活用ください。

従業員数別の割合や東京都と他都道府県との比較など、詳しいデータを知りたい方は資料をダウンロードしてご確認ください。

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■調査概要
「アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024 年)」
調査期間:2024年3 月28 日(金)~4月1日(月)
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:直近3年でアルバイトの採用・シフト管理に関わったことがある方
有効回答数:526サンプル
調査主体:株式会社マイナビ
アンケートモニター提供元:GMOリサーチ&AI株式会社
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が 100%にならない場合があります。

 

目次

※各目次をクリックすると、読みたい内容をすぐにご覧いただけます。

スキマバイトの導入を検討する企業は多い!
 スキマバイトとは?
 シフトを埋める対策1位は「スキマバイト」
 実際に導入したことがある企業は2割程度
 スキマバイトを希望する求職者も増えている

人手不足の深刻化により「シフトが埋まらない」問題が多発

現在の対策1位は「社員が代わりにシフトに入っている」 
 対策01.「社員が代わりにシフトに入っている」
 対策02. 「派遣スタッフを利用している」
 対策03. 「特別時給など、待遇を変えている」

スキマバイトを取り入れる際のメリットや注意点は?
 スキマバイト導入のメリット
 スキマバイトを取り入れる際の注意点や今後の課題は?

まとめ

スキマバイトの導入を検討する企業は多い!

最近よく耳にするスキマバイト。そもそもスキマバイトとは、どのような雇用形態なのでしょうか。押さえておきたい基礎知識と、人気の理由を解説します。

スキマバイトとは?

「スキマバイト」とは、その名の通り、「隙間時間を活用するアルバイト」のことを指します。「スポットバイト」「単発バイト」「ギグワーク」などと呼ばれることもあります。数時間、または1日単位という短い期間の雇用が多いため、特別なスキルを必要としない作業内容であるケースがほとんどです。

シフトを埋める対策1位は「スキマバイト」

今回マイナビが実施した「アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024 年)」(図1)の結果によると、大学生のテスト期間中、シフトを埋めるために検討している対策は「スキマバイトを利用する」が28.5%で1位となりました。2位は「派遣スタッフを利用する」で25.7%、3位は「特別時給などを導入する」が22.8%という結果になっています。このことから、一時的にシフトが不足する場合は、継続的ではなく短期・単発で勤務できる人材を求める傾向があると分かります。

図1
図1 引用)マイナビ|アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024年) p11

実際に導入したことがある企業は2割程度

マイナビバイト編集部が2024年7月に調査した「非正規雇用に関する企業の採用状況調査」*1の結果を踏まえると、実際にスキマバイトを利用したことがある企業や、現在も利用中の企業もあるようです。
これまでにスキマバイトを採用した実績がある企業は21.5%となりました。業種別でみると、『飲食・宿泊』が29.6%と最も高く、次いで『小売』が26.9%、『建設』が26.7%という結果になりました。
また、現在もスキマバイトの採用を行っている企業は15.1%あり、業種別でみると、『小売』が21.2%、『インフラ』が20.8%、『ソフトウエア・通信』が20.0%という結果になりました。
スキマバイトを採用している企業から、アルバイト人材を採用する場合と比べた時のメリットとして多く挙げられていたのは「融通性(シフトの調整のつきやすさ)」「単発性(働く時間、働く期間の短さ)」でした。これらの項目について「メリットを感じる」と答えた割合は64.1%に上ります。その他に挙げられたメリットとして「マッチング(希望する人材を実際に採用できるか)」が53.7%、「雇用手続き(就労にあたっての労務手続きのしやすさ)」が53.0%でした。
スポット的に採用できることから、企業側にとって急な都合にも対応できることがメリットとして捉えているようです。

スキマバイトを希望する求職者も増えている

さらに、同時期の「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査」*2の結果からも、スキマバイトが社会に浸透しつつあることが分かります。2024年5~6月にスキマバイトを探した人は34.5%おり、今後スキマバイトを探したいと考えている人は51.8%に上りました。

*1 参考)マイナビ|非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年5-6月) p29-30
*2 参考)マイナビ|非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(2024年5-6月) p4

人手不足の深刻化により「シフトが埋まらない」問題が多発

昨今、人手不足の深刻化により「シフトが埋まらない」という課題にさらされている店舗の悩みがよく聞こえるようになっています。その実態を、マイナビバイト編集部の調査結果から紹介します。

現在の日本では人手不足の職場が多い!

マイナビの「非正規雇用に関する企業の採用状況調査」*1によると、職場の人手不足状況に関して「不足している」と回答した割合は、『小売』で57.8%、『飲食・宿泊』で54.7%、『医療・福祉』で44.7%と大変高くなっています。この結果から、大学生のシフト期間だけに限らず、慢性的に人手不足の職場が多いと分かります。

図2

図2 引用)マイナビ|非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2024年1~2月) p3

大学生のシフトは「テスト期間中だけピンチ」という場合も

加えて、一時的に人手が不足する場合もあります。例えば大学生をたくさんアルバイトとして採用している場合、テスト期間にシフトを組みづらくなるケースが多いです。マイナビバイト編集部で、2024年3月に行った526社の企業を対象とした「大学生のテスト期間中におけるシフト過不足」の結果をご紹介します。

図3図3 引用)マイナビ|アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024年) p3

大学生のテスト期間中のシフトについて、「不足している」「とても不足している」と回答した企業は40.1%でした。「適切である」が41.3%で占めるものの、大学生のシフトは「特にテスト期間中にピンチとなりやすい」というケースが多いと分かります。

図4

図4 引用)マイナビ|アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024年) p4

なお、回答数10未満を除いた業種別の割合を確認すると、「不足している」「とても不足している」の割合が多い業種は『ホテル・旅館』『福祉サービス』『飲食フード』『物流』『流通・小売』『教育』と続いています。

現在の対策1位は「社員が代わりにシフトに入っている」

では、そのような企業が現在行っている対策にはどのようなものがあるのでしょうか。「シフトを埋めるために対策していること」について、アンケート調査で対策している割合が大きい順にご紹介します。

従業員数別の割合や東京都と他の都道府県との比較、流通・小売と他業種との比較など、詳しいデータを知りたい方は以下より資料をダウンロードしてご確認ください。

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図4図4 引用)マイナビ|アルバイト採用・シフト管理者への調査(2024年) p7

対策01.「社員が代わりにシフトに入っている」

大学生のテスト期間中、シフトを埋めるために対策していることは「社員が代わりにシフトに入っている」の43.9%が、2位以下を大きく離して1位になっています。アンケートのフリー入力欄では「効果的ではないが今いる社員でシフトを埋めていた」といった声や「本社スタッフが現場で働く」「その期間は出張やデスクワークを入れずに空けておく」「社員が残業してシフトに入っている」など、社員がシフトに入っている声が目立ちました。

対策02. 「派遣スタッフを利用している」

2番目に多い対策は「派遣スタッフを利用している」でした。派遣会社に連絡することで「こんなスキル・経験が欲しい」「この期間に働いてほしい」など、求めるスキルや勤務日程といった、企業のニーズに合わせた人材を派遣してもらえるというメリットがあります。マイナビグループでは派遣サービスも行っており、マイナビならではの採用ノウハウを活かして貴社のニーズに的確にお応えします。

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対策03. 「特別時給など、待遇を変えている」

3番目に多い対策は「特別時給など、待遇を変えている」であり、足りないシフト期間中の待遇を厚くすることが上がりました。「特に効果的だった対策をご記入ください」というフリー入力欄では、記入があった142件中29件が「給与を上げる」といった待遇改善に関わる内容が記載されており、シフトを埋めるための対策として効果的であることがうかがえます。意見の一部を抜粋してご紹介します。

・時給を上げることが一番効果的だった。

・やはり時給を上げるのが一番の手段。仕方ありません。

・土日祝日などの時給アップ、時間帯による時給アップ。

・手当ての拡充。 電話の催促をしない。 威圧的な態度をとらない。

・系列店で応援を出し合う。応援スタッフにはその都度応援手当を支給する。

マイナビグループでは、繁忙期の出勤や他店舗へのヘルプ出勤など、シフト貢献度が高いスタッフへボーナスポイントを付与するような運用も可能なポイントインセンティブ制度導入に貢献する業務用アプリ「apseedsポータル」をご用意しています。特別手当制度の導入やスタッフへのメッセージ送信も是非ご検討ください。

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スキマバイトを取り入れる際のメリットや注意点は?

スキマバイトを雇用する際、あらかじめ押さえておきたいポイントを紹介します。

スキマバイト導入のメリット

スキマバイトは、雇用する企業側にとってさまざまなメリットがあることから、人気が高まっています。主なメリットを以下にまとめたので、チェックしてみてください。

急な人手不足に対応できる
スキマバイトは、大学生のテスト期間中だけでなく、アルバイトの欠勤やイベント、繁忙期など、あらゆる人手不足のタイミングに合わせてスピーディーに対応することできます。専用のアプリを使えば、面接なども不要。契約書などもWEB上で完結するため、雇用側の手間がかかりません。募集を行ったその日に働いてもらうことも可能です。

時間単位でシフトを埋められる
スキマバイトを利用すると、時間単位でシフトを埋めることができます。
職場によって、繁忙期と閑散期があったり、一日の中でも忙しい時間とそうでない時間があったりしますが、雇う側にとって都合よく人員調整を行うことは難しいものです。その点、スキマバイトなら、「この時間だけ」「この日だけ」というスポット的な雇用が可能です。

管理の負担が少ない
スキマバイトの専用アプリを使うと、採用面接や雇用契約、出退勤の管理、給与の計算・支払いなどの手間が不要です。雇う側にとっては、管理の負担が少なくなることは、大きなメリットです。

気に入った人材にリピートしてもらえる
スキマバイトの専用アプリでは、多くの場合リピート促進機能があります。気に入った人材に繰り返し働いてもらえるので、仕事を覚えてもらえるといったメリットがあります。

長期雇用の打診も可能
自社にピッタリの人材がいれば、正社員やアルバイトとして長期雇用を打診することも可能です。追加料金などが発生しない場合が多いため、長期採用を念頭に、スキマバイトを活用する企業も多いです。お互いに働き方や業務内容が合うかを、スキマバイトの経験を通じて確認できるため、ミスマッチを防ぐことができます。

スキマバイトを取り入れる際の注意点や今後の課題は?

スキマバイトには、雇う側にとって多くのメリットがある一方、注意しておきたいポイントもあります。あらかじめ確認しておくといいでしょう。

単純な業務しか任せられない
スポット的にシフトに入ることが多いスキマバイト。初めてか、数回のみの経験になるため、単純な業務しか任せることはできません。また、同じ人が2回目以降に必ずリピートして働いてくれるという保証はないので、教育のためのコストもかけづらいでしょう。

組織が成長しない
スキマバイトに頼りすぎた場合、経験の浅い人材ばかりになるため、長期的な視点でみると組織の成長を妨げる可能性があります。
仕事に対する熱量やスキルに個人差があることも覚えておきましょう。基本的には面接選考がなく、先着順でマッチングするため、どのような人材か、来てみないと分かりません。場合によっては、従来のスタッフの業務に良くない影響を与えることもあります。

当日キャンセルされる
スキマバイトの場合、ドタキャンされてしまうリスクがあります。心配な場合は、アプリ内の信頼度や出勤率の評価を見て、信頼できる人材だけを採用するようにしてください。また、アプリのドタキャン防止機能の有無もチェックしておきましょう。

人件費が高くなることも
スキマバイトは、一般的なアルバイトより時給が高く設定されていることが多いです。急な求人の場合、割増料金が設定されていることもあります。手数料も必要になるため、自社の予算を確認しておくようにしてください。

受け入れ態勢を整えておくことが必須
スキマバイトは、前述の通り、初めて職場に来る人や、経験の浅い人がほとんど。仕事を教える必要があるため、担当者を準備したり、マニュアルを作ったり、受け入れ態勢を整えておくとスムーズです。
また、求人の原稿には、どんな業務で、どの程度のスキルを求めているかを分かりやすく記載することも大切なポイントです。

 

まとめ

突然人手が不足してしまい、シフトを組むことが難しくなった際などにも、素早く人材を確保できるスキマバイト。時間単位でシフトを埋められたり、管理負担を軽減したりできるほか、うまくいけばリピーターや長期雇用社員の発見にもつながるなど、雇う側にとってのメリットが多く、今後ますますの利用拡大が予想されます。
大学生のテスト期間中のシフトが埋まらない問題で悩んでいる方は、解決策の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

 

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