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フリーターとして働く理由とは? 今後の働き方・副業意向の実態を知る

新型コロナウィルス感染症の影響を受け採用市場が、売り手市場から買い手市場へと大きく変化をしています。しかし、貴重な労働力であるフリーター層の採用は依然として難しい状況だと言えるでしょう。フリーター層に向けて効率的な採用活動をしたい場合「なぜフリーターとして働くのか」その理由や、副業への意識を理解する必要があります。今回は、フリーターとして働く理由・今後の展望、副業実施率・意向について、実際のアンケート結果をもとに解説します。ぜひ採用活動時の参考にしてください。

目次

フリーターとして働く理由は気軽さ

2人に1人が正社員への転換を考えている

若い年齢の人ほど副業をしている人が多い

まとめ

フリーターとして働く理由は気軽さ

フリーターとして働く理由について、現在パート・アルバイトとして働いている人、もしくは、非就労者のうち希望する雇用形態がアルバイト・パートの人からアンケート回答を得られました。就労状況・年代別に詳細を解説していきます。

出典:2020年8月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「フリーターの意識・就労実態調査(2020年)」(※)

こちらはフリーターになったきっかけを、就労状況・年代別にまとめた表です。

全体を見ると「正社員で働くより楽だから」が24.8%ともっとも高く、「明確な職業を思い描けなかった」が22.1%。「会社を退職・離職したため」が16.3%の結果でした。フリーターとして働くもっとも多い理由は、正社員として働くより、フリーターとして気軽に働けるかを重視しているためだと言えます。または他に就きたい明確な職業がないことも挙げられます。就労状況別で見ると,【非就労者】の「会社を退職・離職したため」が31.9%と全体の16.3%と比較して2倍近く多く差が見られました。

次に年代別で理由を見ると、【15~24歳】は「芸能関係やフリーランスなど、夢のため」が16.4%と全体より高い割合です。また【25~34歳】【35~44歳】では「正社員で働くより楽だから」がもっとも多い回答を得られました。年齢が高くなるほど「正社員としての仕事がなかった」「家庭の事情のため」など『環境要因』の比率が高く、若年層ほど「芸能関係やフリーランスなど、夢のため」といった『自発的な要因』の比率が高い傾向だとわかります。

現在フリーターの方は、今後どのような展望を描いているのでしょうか?  次章では正社員意向の有無とその理由を解説します。

2人に1人が正社員への転換を考えている

正社員として働きたいかの意向についてのアンケート結果です。就労状況、年代別で全体の結果と差分が大きかった項目を抜粋して傾向をみてみましょう。

出典:2020年8月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「フリーターの意識・就労実態調査(2020年)」(※)

【今現在、本来的に希望していた雇用形態】と【今後希望する雇用形態】として「正社員」と回答した人はいずれも4割半ばと、フリーターのおよそ2人に1人が正社員意向を持っているとわかりました。

【正社員意向ありの理由】について全体を見ると「固定給が欲しいから」がもっとも高い78.8%、【福利厚生が充実していることが多いから】が67.2%、【雇用が安定しているから】が59.4%と、正社員の安定した待遇・雇用を求めるものが多く挙げられました。コロナ渦で世情が大きく変化したこともあり収入や就業の安定性への意識・関心が高まっている背景も影響していると考えられます。

年代別の特徴として【15~24歳】を見ると「周囲の目が気になるから」が31.7%、「キャリアアップしやすいから」が22.2%、「やりがい・裁量権のある仕事をしたいから」が19.4%と、全体と比べ5~9%と差分が大きい結果だとわかります。【35~44歳】では「賞与が欲しいから」が60.5%、「定年まで働きたい」が35.0%であり、他の年代と比べて賞与と長く働ける仕事・職場環境を重視する傾向です。

若い年齢の人ほど副業をしている人が多い

副業実施率・副業意向について、現在アルバイト・パートとして働いている人にアンケートをおこないました。年代・性別に分けて詳細を解説します。

出典:2020年8月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「フリーターの意識・就労実態調査(2020年)」(※)

全体を見ると現在副業をしている人の割合は21.3%であり、およそ5人に1人が副業をしている結果でした。年代別で見ると【35~44歳】が17.2%、【25~34歳】が21.2%、【15~24歳】では25.1%が副業を実施しており、若い年齢の人ほど副業の実施率は高い傾向だとわかります。「今後副業をしたい」と副業意向を示した人の割合は、全体で53.5%と半数以上の結果でした。男性・女性別に見ると、副業実施率はともに20%程度と大きな差違はありませんが、副業意向では男性が49.7%、女性57.1%と約7%の違いが出ました。

副業への意識が高まっている背景として、新型コロナウィルス感染症の影響が要因の一つに挙げられます。国からの営業自粛要請に伴い、本業先の就労時間・収入が減ったアルバイト・パートの方も珍しくないでしょう。そのため、収入補填として副業を開始・副業への意向を持つきっかけとなるケースも考えられます。新型コロナウィルスの影響による自粛生活が、今後も続くと予想されるので、副業を希望する求職者の方が増えるかも知れません。

まとめ

フリーターとして働く理由と、正社員意向の有無・理由、副業実施率と意向についてアンケート結果をもとに解説しました。フリーターで働く理由としておよそ4人に1人は、「気軽さ」で求めるためだとわかりました。一方、フリーターの方のおよそ2人に1人が、正社員として働きたいと考えています。また、現在アルバイト・パートとして働いている人の5人に1人が現在副業をしており、副業意向も約半数の人が副業への意欲を持っているとわかります。実際に飲食のテイクアウト配達業務や、インターネット経由で単発の仕事を請け負うギグワーカーなど気軽に始めやすい副業の選択肢が増えています。

今後は正社員転換、副業可などの発展性が非正規雇用においても重要視されるポイントの一つになるでしょう。アルバイトスタッフの採用に、フリーター層・副業者層をターゲットに考える際は、ぜひ参考にしてください。

<※調査概要>  
調査地域 :全国
調査方法:インターネット調査
対象者 :15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、①パート・アルバイトとして働いている人/②非就労者のうち希望する雇用形態が「アルバイト・パート」の人
実施期間:スクリーニング調査:2020年6月29日(月)~2020年7月1日(水)/本調査:2020年7月3日(金)~2020年7月6日(月)
実施機関:株式会社インテージ

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