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学生アルバイトの本音公開! 学業とアルバイトのバランス

現代の経済活動において、学生アルバイトの存在は欠かせないものとなっています。
店舗やオフィス運営の重要な労働力である学生アルバイト。しかし、彼らの本分はあくまで学生です。そのため、学業とアルバイトを両立させていくことが彼らの労働条件を検討するうえでとても重要なポイントとなります。
それでは、彼ら学生アルバイトは、アルバイトと学業のバランスをそれぞれどの程度の比重にしたいと考えているのでしょうか。また、そもそも何のためにアルバイトをしているのでしょうか。彼らの本音を知ることは、アルバイトスタッフのモチベーション維持のため大変重要です。今回は、実際にアルバイトをしている学生に対してアンケートを実施し、その結果から見えてきた、彼らの求める学業とアルバイトのバランス、アルバイトをしている目的について分析・紹介します。

目次

学生が最も力を入れていることは、やっぱり「授業」

働く目的は、「趣味・交際費」が最多

まとめ

学生が最も力を入れていることは、やっぱり「授業」

下記のグラフは、学生アルバイトに「今力を入れていること」と、「アルバイトと学校生活のバランスについて」尋ねたアンケート調査の結果です。この結果から、実際に学生アルバイトの生活がどのようであるのか、何に注力しているのかがわかります。

 

 

 

 

「大学生アルバイト調査」(n=1,299)
2019年4月 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ&マーケティング部 アルバイトリサーチチーム

 

全体として、1位に最も多く選ばれたのは授業でした。アルバイト・趣味を選んだ数がほぼ同数であったことに比べ、授業を選んだ学生の数は突出しています。3年生・4年生では授業を選ぶ学生の割合は減少しますが、その代わり、3年生では就職活動、4年生では卒業論文・卒業研究と、学生としての活動を1位に選ぶ学生の割合が最も多くなっています。
対して、アルバイトは2位に選ぶ学生が最も多く、3位に選ぶ学生も多く見られました。
また、アルバイトと学校生活のバランスについてのアンケートでは、学校生活をより重視する回答が全体として40%前後、アルバイトをより重視する回答が約11~21%、「③アルバイトも学生生活も同じくらい大切だと考えている」と回答した学生が40%前後という結果でした。

このふたつのアンケート結果から、学生アルバイトが最も重視していることはやはり学業あるいは学生生活ですが、アルバイトも彼らの生活において重要な位置を占めていることが分かります。
学生アルバイトに対しては、学生生活とアルバイトが対立しあってしまわないよう、両立しやすい環境・条件を整えることで、より高いパフォーマンスが期待できます。

働く目的は、「趣味・交際費」が最多

次のグラフは、アルバイト学生が現在アルバイトをしている目的について尋ねたアンケートの結果です。
全体の結果と、学年別・性別に分けて分析した結果を表しています。

 

 

「大学生アルバイト調査」(n=1,299)
2019年4月 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ&マーケティング部 アルバイトリサーチチーム

 

このアンケートでは、アルバイトをしている主たる目的として、「趣味や交際費用のため」と答えた人が最も多く、次いで「自分の生活費のため」と答えた人が多い結果となりました。その傾向に学年による差はあまり見られませんが、性別ですと、女性の方が「趣味や交際費用のため」を選択する割合が更に多く、男性は「趣味や交際費用のため」と「自分の生活費のため」がほぼ同数でした。
また、2年生・3年生では、「社会経験を積むため」と答える人の割合が増加しています。これは、2年生・3年生では就職活動をより強く意識するようになってくることから、アルバイトに対する意識がやや変化するためと考えられるでしょう。
学生がアルバイトをする理由としては、やはり金銭的な目的が最も多い結果となりました。特に、生活費というよりは趣味・交際のためにアルバイトをしている学生が多く、切迫した用途ではない人の割合が多く見られています。
合わせて、社会経験のための就業という観点も見られており、学生のアルバイトについては、「なにがなんでも稼がないといけない」という切迫感は見られませんでした。

まとめ

今回紹介した2つのアンケート結果から見て取ることができる学生アルバイトの特徴としては、以下の2点が分かりました。
・ 生活の中心であるのは学業ではあるが、アルバイトも重要視されている
・ アルバイトをする目的は金銭的な目的、特に趣味・交友費用が多い

これらの結果から、学生アルバイトにとって、アルバイトとして働くということは、切迫したものではなく、自分のペースで無理なく続けていく活動、という位置づけである可能性が高いと考えられます。
そのため、アルバイト雇用者としては、学生アルバイトのモチベーションを保ち、また彼らが無理なく続けていくことができるように環境を整えることが必要です。特に、授業や研究の時間が逼迫されることがないよう、シフトを柔軟にする、勤務時間を検討するなど、ひとりひとりの都合に合わせた対応が必要になります。学生生活とのバランスを保ちやすいよう、環境・条件を整えることが、学生アルバイトに気持ちよく、長く勤めてもらうためには不可欠な努力と言えるでしょう。

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