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逆求人採用は効果がある?メリット・デメリットを理解して上手に活用しよう

近年採用手法の一つとして「逆求人」が注目されることが多くなりました。

逆求人とは求職者からの応募を待つのではなく、企業側から欲しい人材に対して直接アプローチする手法です。元々は中途採用でよく用いられていた手法で、昨今では数多くの企業が導入しています。

逆求人が注目されている理由として、主な労働力となる20歳〜60歳の「現役世代」と呼ばれる層の急減が​​背景にあります。

現在日本では主な労働力となる20歳〜60歳の「現役世代」と呼ばれる層の急減が起きており、雇用体系を問わず人手不足の状況が続いています。

新型コロナウイルスの影響で一時は落ち着いていたものの、景況感が回復傾向にあることから再び採用熱が高まっており、多くの企業にとって人手不足は深刻な問題です。

(出典:「雇用情勢の概況等」厚生労働省) p.2
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000889726.pdf

そこで一つの打開策として注目されているのが逆求人です。本記事では逆求人について解説します。

 

逆求人とは何か?

まずそもそも逆求人とはどういった手法なのでしょうか。
逆求人とは冒頭にも触れたとおり、企業側から求職者に対してアプローチを行う手法です。
従来の採用では企業が募集をかけ、求職者が応募する流れが一般的でした。従来の採用手法とはフローが全く逆になるので逆求人と呼ばれています。

詳しい流れとしては、まず求職者は逆求人サービスにプロフィールや経歴、資格など履歴書に記載するような情報を登録します。

企業側は求める人材を逆求人サービスで探し出し、「採用したい」「会ってみたい」と思った求職者に対して直接アプローチすることが可能です。

求職者は自分に送られてきたオファーを確認し、興味がある場合は選考に進むという流れになります。

 

逆求人が注目される背景とメリット

逆求人が注目されるようになった背景として、日本国内の深刻な人口減少と少子高齢化が挙げられます。

以下は総人口と年齢別人口の推移を表したグラフです。 総人口は平成20年をピークに、23年以降は一貫して減少しています。

 

(出典:「人口減少社会、少子高齢化」総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1191.html

人口減少と少子高齢化は企業間の人材獲得競争の激化を生み、多くの企業が人手不足に対策を求められています。
このような状況の中では、知名度で劣る企業や中小企業の求人広告は他社に埋もれてしまいます。
「応募を待っているだけでは採用できない」という課題に対して、企業側から直接アプローチする逆求人が注目を集めるようになりました。

逆求人では直接オファーを送ることができるので、企業規模や知名度に問わず求職者と接点を持つことができます。

接点を持てたからといって必ず応募がある訳ではありませんが、少なくともただ求人広告を掲載するよりも認知されやすく、効率的に採用活動を行える点が魅力です。

また認知されやすいという点の他に以下の2点のメリットがあります。

(1)従来の採用手法では出会えないような層にもアプローチできる
上述したとおり、逆求人は従来の応募を待つというスタイルとは全く逆の手法です。

従来の採用手法では、そもそも自社の求人広告を見て興味を持った人材としか出会えませんでした。しかし逆求人は企業側からアプローチするので、ただ待っているだけでは応募がなかった優秀な人材にアプローチできます。

求職者としても、まず企業や求人広告を認知しないと応募することはできません。
逆求人はこれまで求職者がアクセスできなかった企業からメッセージが届くので、アプローチされて初めて興味関心を持つ可能性があります。
これまで採用出来ていなかった優秀な人材と出会えることはもちろんのこと、従来の採用手法では出会えなかった層を採用できるので多様多種な人材を採用出来ます。

(2)面談前からスクリーニングをかけられる
逆求人のもう一つのメリットとして、アプローチする前にスクリーニングをかけられる点が挙げられます。

逆求人では求職者が自身のプロフィールや経歴をサイトに掲載しています。言わば逆求人サイトには無数の履歴書が掲載されているような状態です。

また逆求人サイトのほとんどでは様々な項目で求職者を検索することができます。企業が求めている人物像や資格などでスクリーニングをかけ、ある程度条件に当てはまった人材のみにアプローチが可能です。

従来の採用手法では母集団を形成して、そこから絞り込んでいくスタイルが一般的でした。
しかしこの手法では求める条件に当てはまらない人材を落としていく工数がかかります。

逆求人ではアプローチの段階で確度の高い人物のみを集めることができるので、コストを削減してより効率的な採用を行えます。

 

逆求人が抱える問題点

メリットが多い逆求人での採用ですが以下のような問題点もあります。

(1)興味を惹くアプローチにはノウハウや慣れが必要
(2)アプローチする段階で工数が発生する
(3)実際に会った際にギャップを感じる可能性がある

(1)興味を惹くアプローチにはノウハウや慣れが必要
逆求人では企業側からアプローチを行うので、求職者に自社のことを知ってもらうという点では非常に有効的です。
ただし、いくら知ってもらえたからといって必ずしも応募に繋がるわけではありません。
送るメッセージや求人内容が興味を惹くものでなければ、結局無視されてしまいます。

例えばメッセージ一つとっても、あからさまにテンプレートであることが伝わるような内容だと返信率も低くなります。
通常の求人がそうであるように、逆求人から多くの応募を獲得するためにはある程度のノウハウが必要になるでしょう。

(2)アプローチする段階で工数が発生する
逆求人は確度の高い母集団を形成しやすいので、応募者を落とす工程をある程度削減することができます。

この点から効率的な採用を目指せますが、一方で最初のアプローチを行う段階で工数が発生する欠点もあります。

特に慣れていないうちは1通1通のメッセージ送信や応募者の管理に手間取るなど、想定していなかったコストがかかることもあるでしょう。

逆求人を導入する際は、初期段階においてはある程度工数が発生することを見込んで対応しておくことが重要です。

(3)実際に会った際にギャップを感じる可能性がある
逆求人のメリットの一つとしてスクリーニングをかけられる点が挙げられます。

しかしいくらプロフィールを見てからアプローチを行なったとしても、実際に面談してみると想像と違った人材だったというギャップを感じる可能性があります。
この点は通常の採用と同じであり、逆求人によっても解決できる問題ではありません。
求職者はもちろん自身をアピールするためにプロフィールを掲載しているので、自社に合った人材かどうかを識別していく見極めが大切です。

 

さいごに

逆求人は企業側から直接アプローチすることで知名度や企業規模に問わず知ってもらうことができるので、人手不足に悩む企業にとって使いこなせれば有効な手段になります。
また優秀な応募者が来てくれるのを待っているのではなく、こちらから積極的にアプローチすることも可能です。

一方で、有職者に自社を知ってもらうことと、そこから応募に繋げることはまた話が別です。
筆者も過去に逆求人を導入するサポートを行なっていましたが、興味を惹くアプローチを考えることに苦労しました。

運用にはノウハウや慣れが必要にはなりますが、自社にあったやり方を見つけられれば非常に効率的な採用を行えるでしょう。
人手不足で悩んでいる企業は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 


【著者プロフィール】

yuya
フリーライター。HRベンチャーで採用コンサルティングとして勤務後、自由な働き方を求めてライターに転身。過去の経験から人材や法律の分野において根拠に基づいた分かりやすい記事を執筆。

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