人手不足が深刻となっている中、シニア(ここでは65歳以上を「シニア」とする)就業者は年々右肩あがりで推移しています。そこで今回は増加するシニア就業者について見ていきます。
日本国内における15~64歳の人口は年々減少していますが、シニア人口は増加傾向にあります。人口の増加に伴い、就業者も増加しています。2018年の就業者数は863万人まで達し、全就業者に占める65歳以上の割合も12.9%と過去最高値まで上昇しました。就業者の約8人に一人は65歳以上のシニア就業者となっているのです。
※図1・2:総務省統計局『労働力調査 長期時系列データ』を加工 原数値
さらに正規雇用と非正規雇用の推移を見てみると、特に非正規雇用の増加が顕著にみられます。2013年と比較すると+1.75倍まで増えています。
アルバイト採用担当者に向けたインターネット調査によると、直近一年間に「人材確保のために実施した施策」として「シニア層の積極採用」が上位項目にあがっており、実際に企業の人手不足を補うためにシニア採用が活発に行われていたことがわかりました。
※図3:総務省統計局「労働力調査 長期時系列データ」を加工 原数値
※図4:『アルバイト採用活動に関する企業調査』(n=1,323)2019年株式会社マイナビ社長室リサーチ&マーケティング部アルバイトリサーチチーム
まとめ
2040年、15歳~64歳の人口は6000万人を割ると予測されている一方で、シニア人口は3920万人となりピークを迎えると予測されています。(※国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計(平成29年推計)』による)
今後さらに増えていくシニア層が活躍できる場を作ることが、人手不足解消の一助となるかもしれません。