人材確保をする上で、避けては通れないのが「募集活動」です。求職者は自分の希望と合った仕事を探すため、募集時に発信する情報として重要になるのが仕事の「アピールポイント」です！
今回は各企業の採用担当者・求職者のそれぞれの視点から重視しているポイントを考察します。
目次
採用担当者が設定しているアピールポイント
まずアルバイト・パートの採用担当者が実際に積極的にアピールしたものをみていきましょう。
全体としては「未経験でもできる」が4割でTOPです。次に「シフトの融通がきく」「短時間・少日数でいい」が3割台で続いています。どれも応募者の層を広げ、応募する敷居を下げることが期待できるアピールポイントです。
また、各業界ごとにみていくと、「ホールキッチン・調理補助（飲食・フード）」「接客（ホテル・旅館）」では「まかないがある」、「販売・接客（パチンコ・カラオケ・ネットカフェ）」では「給与が高い」が全体より数値が高い傾向にあり、各業界の優位なところがアピールポイントとして設定されています。
※図1：「アルバイト採用活動に関する企業調査」(n=1,323）
2019年 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ＆マーケティング部 アルバイトリサーチチーム
求職者が重視している条件
一方、求職者側の目線で重視されている条件はどんなものがあるのでしょうか。重視する「勤務条件」と「こだわり条件」の2パターンで直近１年半以内にアルバイト・パートを探した人（16～59歳の男女）にアンケートを実施しました。
勤務条件ではどの層も「未経験者歓迎」が1位に挙げられています。また、学生層については「1日4時間以内可」と学業と両立できることが重要なポイントになっているようです。
「こだわり条件」では、多くの求職者層が「交通費支給」が1位に挙がっています。「すぐ働ける」も2～3位にランクインしている層が多く、採用から就労までのスピードが求められていることが分かります。
また、学生層からは「まかない（食事）あり」と仕事内容や給与以外のプラスアルファの条件も応募する際には重視されているようです。
※図2：2018年マイナビ「アルバイトに関するユーザー調査」（n=3,120）
まとめ
採用担当者・求職者と双方の視点でアピール・こだわりポイントをみてきました。両方から重視されていたのは、応募の敷居を下げる「未経験でもできる」でした。応募数を増やし人材確保につなげるという観点では効果的なアピールポイントと考えられます。
みなさまも、実はアピールできるはずなのに見逃しているところはないでしょうか？ これを機に自社の仕事・待遇内容からアピールポイントを探し直してみるのはいかがでしょうか。
自社の募集内容によってアピールしたい/できるポイントは異なりますが、業界ごとの特性を活かすこと、応募してほしい層に合わせることで、新しいアピールポイントが見えてくるかもしれません。
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