出典：2020年4月　株式会社マイナビ　社長室　HRリサーチ部　アルバイトリサーチチーム「2020年　主婦のアルバイト調査」（※）

2020年全体の「実態」を見ると1週間の勤務日数は4.0日、1日あたりの勤務時間は5.3時間でした。2019年と比較すると希望する勤務日数・時間は増加傾向にあります。また、手取り月収については全体平均が8万円という結果でした。希望する月収も同様の傾向で実態プラス1～2万程度だとわかります。子供の有無・年齢によるアルバイト就業実態や希望に、大きな差違はないと言えるでしょう。

一方、現在アルバイト勤務する職種・希望するアルバイト職種としてオフィスワーク・事務が挙げられ、現在就業している職種では19.9％、希望する職種では29.9％と最も選ばれています。理由として、昼間時間に規則的なシフトで就業できる職種で働きたいと考える方が多いと思われます。

まずは、現在アルバイト勤務をしていない方の就業意向を確認しましょう。全体を見ると「就業意向があり、現在求職活動をしている」が25.8％、「就業意向があるが、現在求職活動をしていない」が40.0％、「就業意向はない」が34.2％の結果でした。つまり、実際に応募や求人情報を探している顕在層は30％弱ですが、まだ求職活動を開始していない潜在層を含めると60％以上が就業をしたいという結果だとわかります。とくに子供の年齢が小学生以上になると就業意向率も高くなる傾向です。

出典：2020年4月　株式会社マイナビ　社長室　HRリサーチ部　アルバイトリサーチチーム「2020年　主婦のアルバイト調査」（※）

次に、非就業理由を見ていきましょう。全体を見ると「育児との両立が難しい」が22.6％ともっとも高い回答であり、続いて「希望する仕事内容のアルバイトがない」20.6％が同程度の結果でした。各カテゴリー別で見ると、「小学校入学前の子供がいる」層は、「育児との両立が難しい」「家事との両立が難しい」が全体より高く、両立の難しさが就業意欲を妨げているとわかります。就業意向を見ても、潜在層を含めた60％以上は、就業自体はしたいという声があり、就業の壁となる育児・家事との両立、希望条件との調整ができれば十分に働く意欲が高い層であると言えます。勤務条件について調整可能であるとアピールすると、応募数アップが期待できるでしょう。

まとめ

アルバイト就業実態と、就業意向・非就業理由を子供の有無・年齢のカテゴリー別に解説しました。アルバイト就業実態や希望に、子供の有無・年齢で大きな差違はないとわかりました。また、アルバイト勤務・希望する職種として、オフィスワーク・事務がもっとも人気が高い傾向です。昼間時間に規則的なシフトで就業できる業種で働きたいと考える方が多いと言えるでしょう。一方、非就業理由では「育児・家事との両立が難しい」「希望条件が合わない」と理由に挙げられます。しかし、就業意向を見ると、求職活動をしていない潜在層を含めた60％以上は働きたいと思っています。働く上で壁となる、育児・家事との両立や希望条件との調整ができれば、応募数・アルバイトスタッフのモチベーション・定着率の向上が期待できるでしょう。アルバイトスタッフ採用に、主婦（夫）層をターゲットに考える際は、ぜひ参考にしてください。