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コロナ禍においても変わらない?高校生の就労意識調査!

2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響が様々な場面において色濃くかった1年でした。特に外出自粛や人との接触を減らす方針「新しい生活様式」に基づく取り組みを受け、人々の社会生活は大きく様変わりを見せました。

労働者の意向や意欲、勤務先に求める条件など多くの側面で変化を見せています。そのような変化の大きかった2020年ですが、アルバイトにおいてはどのような変化が見られたのでしょうか。202010月にマイナビがおこなった高校生アルバイトの実態調査結果から、今年の高校生アルバイトの特徴と、コロナ禍の影響をみていきましょう。

目次

就業者数は減少、アルバイト意向は昨年と変わらず

コロナ禍でもメリットを感じている高校生も

まとめ

就業者数は減少、アルバイト意向は昨年と変わらず

まずは、全体の概要を見ていきましょう。次の図は、高校生全体におけるアルバイト未経験者・アルバイト就業経験あり・現在就業中の人の割合を示したものです。

今回のアンケート調査によると、2020年のアルバイトをしている人は全体の19.4%、推定61万人という結果でした。前年(2019年)の結果では26.0%、推定83万人でしたので、アルバイト就業中の高校生は減少していることがわかります。また、アルバイト就業経験ありの割合も下がり、アルバイト未経験の人は全体の62.9%、推定198万人となっています。前年は52.3%、推定168万人でしたから、アルバイト未経験の高校生の割合は大きく増加しています。これは、コロナ禍の影響でアルバイト就業を見合わせた高校生が多かったためと考えられます。

では次に学年別・性別で絞った結果も見てみましょう。

アルバイト未経験の割合は特に高校1年生で多く、約84%がアルバイト未経験となっています。2019年調査では70.2%であり、その割合は大きく増えています。男女別に見ると男性が70.5%(前年60.0%)、女性は55.1%(前年44.5%)と男性の方が未経験の割合が高くなっています。また、男女ともに前年に比べ10%以上アルバイト未経験の割合が高くなっています。

アルバイトをしない理由については、次のような結果となりました。

アルバイトをしない理由として、最も多く選ばれた3項目については、2019年・2020年共通となりました。2020年調査において追加された選択肢「新型コロナウイルス感染のリスクがある」については、非就業者全体の13.0%が選択しており、コロナ禍の影響が高校生のアルバイト就業を減少させていることがわかります。

ただし、現在アルバイトをしていない高校生においても、これからアルバイトをしたいと考えている層も一定数存在しています。

出典:2020年10月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「高校生のアルバイト」

実際の就業者の割合は減少していますが、非就業者内でアルバイト意向のある人の割合は201935.6%202039.1%と同水準といえる割合でした。高校生の間にやってみたい職種についても、「飲食・フード(接客・調理)」「販売(コンビニ・スーパー)」「飲食・フード(販売)」の3職種が共通して最も多く選ばれており、就業に関する意向は変わっていないことがわかります。

コロナ禍でもメリットを感じている高校生も

働き方の変化について、高校生自身はどのように受け止めているのでしょうか。こちらはコロナ禍において、働き方や意識にどのような変化があったのかを質問した結果です。

3割の人が「自発的にシフトを減らすようになった」と答えています。それでは、減らしたシフトの時間はどのように使っているのでしょうか。全体の21.3%が「スキルアップのための勉強をはじめた」20.3%が「副業を始めた」と答えています。これらの回答からコロナ禍の影響で働き方に変化はあるものの、それらの時間をスキルアップや副業といった新たなチャレンジに使っている人が一定数いることがわかりました。また、働く意識においては、「学ぶことの意識が高まった」42.6%、「仕事にやりがいを感じるようになった」41.2%と、ポジティブに受け止めている意見が目立ちました。

次にコロナ禍の影響として無視できないのが、採用活動におけるオンライン面接についてです。オンライン面接の受け止めについての質問もおこないました。

出典:2020年10月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ部 アルバイトリサーチチーム「高校生のアルバイト」

回答者である高校生の約7割が「今後オンライン面接は増えると思う」と回答しています。その上で、「オンライン面接をどう思っているか」という設問に対しては、全体の約4割が「新型コロナウイルス対策になる」「人混みに行かなくても良い」とポジティブに受け止めています。「移動時間が節約できる」「外出する面倒が減る」といった意見も目立ちます。一方ネガティブな意見としては、「働く人や場所の雰囲気がわかりにくい」と答えた人が約3割存在していました。感染予防対策のひとつとしてオンライン面接をおこなう際には、オンラインであっても職場の雰囲気や担当者の人となりが伝わるような工夫が必要とされるようです。

まとめ

今回のアンケート結果から、2019年から2020年にかけて、高校生におけるアルバイト就業者・経験者の割合が下がり、非就業者・未経験者の割合が上がったという結果が出ました。感染予防の点では就業者数が減少することは、ある程度仕方のない事かもしれません。しかし、徐々に経済活動が元に戻っていく過程において、高校生アルバイトの力は不可欠です。高校生アルバイトが安心して学業とアルバイトを両立できるよう、職場においても働きやすい環境や安全な衛生管理など、できる対策をより充実させていくことが必要と言えそうです。

 

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