採用面接
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アルバイト採用ではどのような点が課題となるのか? 課題解決に向けた対策を調査

アルバイト採用でも採用難の傾向が高まっており、募集から採用までにはさまざまな課題が出てくるようです。アルバイト採用をしている企業の担当者はどのような点を課題と捉え、その課題に対してどのような対策が取られているかの調査結果をご紹介します。

目次

群を抜く「応募数の不足」、その他の課題とは?

課題に対してどのような取り組みをしているのか? 

業種ごとの課題に違いはあるのか?

まとめ

群を抜く「応募数の不足」、その他の課題とは?

アルバイト採用を行っている企業340社に対し、最も課題だと思う点についてアンケート調査を実施しました。トップの「応募数が確保できなかった」は、88社があてはまり、他の課題項目と大きく差をつける結果が出ています。2番目に回答が多かったのが「面接のドタキャンが多かった(46社)」、次いで「早期離職者が多かった(38社)」でした。

「アルバイト採用活動の課題点に関する調査」(n=340)
2019年 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ&マーケティング部 アルバイトリサーチチーム

 

「採用コストの増加」や「面接通過後の辞退が多かった」などを課題だと捉える企業も少なくありません。アルバイトの採用でも正社員など他の雇用形態と同じように、売り手市場、人材獲得競争が激しくなっていると考えられます。企業が労働力を確保することについて、全体的に難易度が高まっていることの表れでしょう。

課題に対してどのような取り組みをしているのか? 

では、最も課題だと思われることを解決するために、企業はどのような対策を取っているのでしょうか。

応募数が少ないことに対しては「給与や待遇を見直した」や「紹介してもらった/紹介制度をつくった」「追加募集をかけた、募集回数を増やした」という対応をしている企業が多いようです。アルバイトでも採用活動や賃金にかけるコスト拡大が図られていることが伺えます。

面接のドタキャンを防ぐためには、電話で確実に連絡を取っていくことを対策としている企業が多いです。メールやWeb上などテキストのやり取りだけでは、どうしても応募や面接の重要感が薄くなる傾向があります。直接的な電話でコミュニケーションの密度を高める意図もあると思われます。

採用しても、すぐに辞められてしまうと採用活動を繰り返すことになります。定着をさせるための取り組みとしては「給与や待遇を見直した」や「教育・研修・フォローを充実させた」などの回答が多いです。

給与や待遇に不満があると仕事や働き続けるモチベーションが保ちにくいものです。ただ、近年はアルバイトでも報酬だけでなく「働きやすさ」も求められる傾向があります。教育体制やフォローを充実させて、安心して働ける環境を整備する必要性が高まっているようです。

「アルバイト採用活動の課題点に関する調査」(n=340)
2019年 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ&マーケティング部 アルバイトリサーチチーム

 

「応募してくる人材の質が悪い」ことを課題と思う企業も多く、採用しない人材に割く時間や工数が多く発生していると考えられます。自社が望んでいるような人材の応募を集めるための対策としては「応募者の絞り込んだ/ハードルを上げた」「求人媒体や掲載内容を見直した」などが挙がっています。

書類選考でふるいにかける前に、応募段階でフィルターをかけ、応募の数と人材の質がコントロールすることが意識されているようです。アルバイト求人の情報を発信する媒体は数多く存在しており、その選定は重要なポイントとなります。また、その媒体でどのような文言やコンテンツで訴求できるかによって、応募してくる人材の質も大きく変わってくるようです。

業種ごとの課題に違いはあるのか? 

今回のアンケートは、14種類の業種に分けてアンケート調査を実施したものです。全体的に挙がる課題の割合(率)には、同じような傾向が見られます。その中でも、全体スコアと比較して大差のある特徴的な業種と、その課題を見ていきましょう。

全体平均より上回る割合を示したのは、『警備・交通誘導』で「応募数が確保できなかった」の回答は4割に届く勢いです。『販売・接客(パチンコ・カラオケ・ネットカフェ)』での「面接のドタキャンが多かった」が3割を超えています。『清掃』では「応募者の質が悪かった」「面接通過後の辞退が多かった」の割合が高くなっています。

 

「アルバイト採用活動の課題点に関する調査」(n=1,323)
2019年 株式会社マイナビ 社長室 リサーチ&マーケティング部 アルバイトリサーチチーム

 

逆に、全体と比較して下回る割合を示したのは、『建築・土木作業員』の「面接のドタキャンが多かった」です。それらの傾向を見ると、仕事内容や勤務条件、アルバイト募集の数の違いなど、それぞれの業種の特徴が、採用活動の進行状況に影響を与えていると考えられます。

まとめ

アルバイト採用においても売り手市場の傾向が見られ、応募数の確保を課題とする企業が多いことが分かりました。面接数に持ち込むために、給与・待遇の見直しや電話での連絡・対応などで対策が取られているようです。

自社の業種の特質や現状に合わせた対策が求められます。一方で、採用に至らない人材からの応募を避けるために、公開するアルバイト募集の記載内容などを吟味することも、アルバイト採用を効率的に進める方法の一つとなるでしょう。

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