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家庭内感染を防ぐために|リスクを減らすため一人ひとりができる感染予防策のポイント

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家庭内での感染が増えてきました。
家庭内では家族と一緒にいる時間が長いので、感染しやすくなります。
家庭内感染の予防策として挙げられるのが、感染者の隔離です。
しかし、部屋数が少なかったり感染者が子どもだったりすると、隔離は事実上困難です。

そこで今回は、感染予防策の基本を踏まえながら、家庭内感染を防ぐ方法についてお伝えします。

そして、新型コロナウイルス感染症以外にも、インフルエンザやノロウイルス感染症など気をつけたい感染症はあります。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いたあとも、健康に過ごすための知識としてぜひ活用してください。

 

目次

家庭内感染が増加!新型コロナ新規陽性者数の感染経路

まずは感染予防策の基本をおさえよう!

家庭内感染を防ぐために、日頃から準備をしよう

もし家族が感染したらどうする?家庭内感染を防ぐポイント

まとめ

 

家庭内感染が増加!新型コロナ新規陽性者数の感染経路

新型コロナウイルスの流行当初、「接待を伴う飲食」や「会食」での感染が話題になったことを覚えている人も多いと思います。
しかし現在では、家庭内での感染が増加しています。

以下のグラフは、東京都のモニタリング会議資料にある「新規陽性者数(濃厚接触者における感染経路)」を表したものです。
一番古いデータ(10月1日付け)では、前週が40.0%、今週が31.9%でした。*1
しかし、最新のデータ(12月10日付け)では、前週が46.2%、今週が45.2%となっており、家庭内感染が増えていることが分かります。*2

引用)東京都防災ホームページ 「東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料」
10月1日モニタリング会議
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/762/13kai/2020100104.pdf 3P
12月10日モニタリング会議
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/436/23kai/202012104.pdf 5P

では、なぜ家庭内で感染がおきやすいのでしょうか?
それは、一緒に過ごす時間が長く、接触機会が多いためです。
感染症は、人と人との接触が多くなればリスクが高くなるので、家庭内感染はどうしてもおきやすくなります。

さらに、新型コロナウイルス感染症は、無症状でも感染させてしまうのが厄介なポイントです。
感染可能期間は、「発症2日前から発症後7~10日間程度」といわれています。*3
そのため、気づかないうちに家族に感染させてしまう可能性があるのです。

 

まずは感染予防策の基本をおさえよう!

家庭内感染も他の場所での感染も、感染予防の基本に変わりはありません。
まずは基本をおさえて、家庭内感染を防ぎましょう。

①感染症の成り立ちを知る
感染症は、「病原体(感染源)」「宿主」「感染経路」の3つの要因が揃うことで成立します。
どれか1つでも欠ければ、感染しません。

 

引用)厚生労働省 「感染対策の基礎知識|1」
https://www.mhlw.go.jp/content/000501120.pdf 1P

例えば、手に新型コロナウイルスが付着したとします。
しかし、これだけでは感染しません。
その後、目や鼻をこする、素手で食べ物をつかみ口に入れるなどすれば、感染する可能性があります。
先ほど挙げた感染症の3つの要因のなかでも、「感染経路の遮断」は一人ひとりができる感染予防策として重要です。

②感染症ごとに感染経路を知る
感染症によって感染経路は異なるので、それぞれの感染経路を理解しましょう。
感染経路には、
・接触感染
・飛沫感染
・空気感染
などがあります。
新型コロナウイルス感染症の場合、主な感染経路は接触感染と飛沫感染であると考えられています。

③それぞれの感染経路に応じた感染予防策を知る
感染経路を理解したら、それに応じた感染予防策をとります。
接触感染:手洗い、身の回りのものの消毒、手袋、ガウン
飛沫感染:咳エチケット、マスク
空気感染:N95マスク、換気 など

ただし、これらはスタンダードプリコーション(標準予防策)をしたうえで行います。
スタンダードプリコーションとは、汗をのぞく全ての血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜などは、感染する可能性があると考えて対応することです。
例えば、子どもが嘔吐したときの片付けは手袋をつけて行う、ティッシュで鼻水をかんだあとは手を洗うといった対応をします。

新型コロナウイルス感染症は、無症状でも周囲に感染させる可能性があります。
スタンダードプリコーションで対策をしていれば、症状が出ていない間も感染するリスクを減らせます。

 

家庭内感染を防ぐために、日頃から準備をしよう

感染症は、いつ身近に迫ってくるか分かりません。
そのため、いざというときのために日頃から準備をしておくことをおすすめします。
ポイントは、以下の3つです。

①感染予防のための物品を備えておく
手袋や消毒薬、マスクなど、感染予防に必要な物品を備えておくと安心です。
新型コロナウイルスが流行した当初、マスクや消毒薬などが品薄になったことを覚えている方も多いと思います。
必要なときに慌てないためにも、自宅に常備しておきましょう。

②感染予防策の考えを家族で共有する
感染予防に対する意識は、一人ひとり違います。
「手洗い」ひとつとっても、どのように洗うのか、何秒洗うのかなど、細かいポイントがあるので家族間で共有しましょう。
具体的には、
・手洗い:タイミング(帰宅時、食事前、トイレ後など)、石けんを使って15秒以上洗う、指の間や手首なども忘れずに洗う
・マスク:会話をするときはマスクをつける、マスクを正しく着脱する
・咳エチケット:マスクがなく咳やくしゃみが出るときはティッシュやハンカチでおさえる、その後手を洗う
・手を洗う前に顔を触らない
などがあります。
家族一人ひとりが感染を予防し、家にウイルスを持ち込まない意識が大切です。

③もし家族が感染したらどうするのか、話し合っておく
家族が感染したときの対応についても、あらかじめ話し合っておきましょう。
隔離できる場合はどの部屋を使うのか、できないときはどう対応するのかを相談します。
また、感染していない家族に関することも話し合ってみてください。
例えば、夫婦と子どもの3人家族で、妻が感染したとします。
そうなると、家事や育児を担うのは夫になり、急に任されて戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
このような日常生活に必要な情報も、共有しておきましょう。

 

もし家族が感染したらどうする?家庭内感染を防ぐポイント

ここからは、家族が感染したときの対応策について具体的にお話しします。
後半で、隔離できる場合とできない場合についてもまとめましたので、ご家庭の状況に合わせて参考にしてください。

○隔離に関わらず共通して気をつけること
①こまめな手洗い、換気をする
②家族全員マスクをする
もし感染者がマスクをすることが難しければ家族だけでも着用し、感染者は咳エチケットを行います。
③ゴミの取り扱いに注意する
感染者が使用したティッシュやマスクなどは、ビニール袋に入れて外に出すときに密閉します。
④よく触るところを消毒する
ドアの取っ手や手すりなどを消毒します。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後に水拭きするか、アルコール消毒薬で拭きます。*4
⑤共有部分の掃除をこまめに行う
トイレや洗面所など、感染者と共有で使う部屋の掃除をこまめに行います。市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。*4
⑥タオルや食器の共用は避ける
⑦汚れた衣類は、手袋とマスクをして洗う
新型コロナウイルスは、排泄物からも検出されることがあります。洗剤は、一般的な洗濯洗剤で対応可能です。

○隔離する場合
①感染者は極力部屋から出ない
食事や睡眠も、同じ部屋でとるようにします。
②看病する人を限定する
感染者に接触する人が多くなると、家庭内感染のリスクが高くなるため、できるだけ1人に限定しましょう。

○隔離できない場合
①できるだけ感染者と距離をとる
2m以上の距離を保つようにします。
②食事中の飛沫に注意する
食事をする時間をずらす、対面で座らない、会話は少なめにするなど、飛沫がとぶリスクを下げます。
③就寝時もできるだけ感染者と離れる
同じ部屋で寝るときは、できるだけ離れるようにしましょう。
頭と足を反対方向に向けて寝るのもひとつの方法です。

 

まとめ

新型コロナウイルスによって感染症に注目が集まりましたが、その他にも感染症はたくさんあります。
家庭内での感染はどうしてもおきやすいので、あらかじめ備えておくといざというときに慌てずに済みます。
家族が感染すると不安になりますが、自分にできる対策を確実に行い、家庭内感染を予防しましょう。

【参照サイト】
*1
参考)東京都防災ホームページ 「東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料 10月1日モニタリング会議」
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/762/13kai/2020100104.pdf

*2
参考)東京都防災ホームページ 「東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料 12月10日モニタリング会議」
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/436/23kai/202012104.pdf

*3
参考)厚生労働省 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 第4版」
https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf 6P

*4
参考)厚生労働省 「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html

著者:浅野すずか
フリーライター。看護師として病院や介護の現場で勤務後、子育てをきっかけにライターに転身。看護師の経験を活かし、主に医療や介護の分野において根拠に基づいた分かりやすい記事を執筆。

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